ゲンちゃん親の会に参加する

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

ダウン症とは約500人に1人の確率で生まれると言われています。
そのため、「ダウン症に関する情報」というものは健常児と言われる子供たちに比べて圧倒的に少なくなります。
だから、ダウン症の子供を持った親というものは、「ダウン症に関する情報」に飢えていると言えるのです。
そんな「ダウン症に関する情報」だけでなく、ダウン症の子供を持った親が集まる「親の会」が存在するのです。
もちろん、中卒お父ちゃん家族も「親の会」に参加することになります。

親の会には、日本ダウン症協会が支部として認めている所や、ある程度地方自治体の援助を受けながら自分たちで運営する会があるようです。
どちらの方が良い等は、子供や親によって違うため一概には言えません。
ただ、中卒お父ちゃんの住んでいる地域の日本ダウン症協会の支部を見てみると、「今では会費を集めることだけが活動になってしまっています。」と堂々と認めていたりします。ある意味ありがたいです。
というわけで、地域密着の親の会に参加します。

親の会には「ダウン症に関する情報」が集まると書きましたが、かなり具体的で本当に役立つものが手に入ったりします。
例としては、「あの療育センターは方針が厳しく、他の療育センターに通っていると言うと断られる」や「愛の手帳を早めにもらう方法」、「どこの小児科が検査が充実しているか、比較的空いているか」等、明日から使える情報盛りだくさんです。
因みに、療育(発達支援)とは、障害のあるお子さまやその可能性のあるお子さまに対し、個々の発達の状態や障害特性に応じて、今の困りごとの解決と、将来の自立と社会参加を目指し支援をすることで、愛の手帳とは、知的障害の方に交付される手帳のことです。知的障害は1~4度で分けられます。「え?赤ちゃんの段階で知的障害とかわかるの?」と思ったあなた、鋭いです。わからないのですが、ダウン症の場合4度(一番軽度)とされることが多いようです(もちろん、成長したら障害の度合いが上下することはあります)。

それ以外でも紙芝居を読んだり一緒に体操をしたり、定期的に集まってイベントごとをしています。
親の交流会でもあるので、親御さんたちの精神的な癒しにもなっていたりするようです。
まぁ、心の汚れている中卒お父ちゃんは「マルチとかに勧誘されるかもしれない!!!!」とか思ったことは内緒です。

ただゲンちゃんの参加した親の会は、コロナの影響なのかこの2年間ほど新規に登録された人は0人だったそうです。
なんだかな~、と思う今日この頃なのです。

「ホーホー」の詩ができるまで:ダウン症に関する書籍紹介

皆様ダウン症に関する本を読んだことはありますでしょうか。
中卒お父ちゃんは、当事者になるまでただの一度も読んだことはありませんでした。
恐らく皆様も、読んだとしてもさわり程度ではないのでしょうか。
ただし、当事者になると読むんですよ。人間って結局自分に関係しないとだめなんですね。

というわけで今回ご紹介するのは、「「ホーホー」の詩ができるまで」(信田敏宏)です。
著者の信田敏宏さんは国立民族学博物館教授で専門は社会人類学・東南アジア研究です。そんな信田さんはダウン症の女の子(静香ちゃん)を授かります。その静香ちゃんが小学四年生の時に「ホーホー」という題名の詩を作り、「NHKハート展」に入選するという内容です。
ただし、この詩、滅茶苦茶いいんですよ。というか小学四年生ってこんなことできるのかと驚くとともに、ダウン症の子が作ったということで、希望を持てる一冊となっております。
さらに、静香ちゃんの成長に合わせて、どういうことに注意し具体的にどのように成長を促したが書かれていて、大変参考になります。例えば、静香ちゃんがハイハイを始めたころ、お母さんの眼鏡に興味を持っていたので、眼鏡を置いてその場所までハイハイさせるということをしていたそうです。これはやってはいけない方法で、ダウン症の子は覚えるまでもゆっくりだけど、一度覚えたことを修正するのはそれにもまして時間がかかるそうです。眼鏡の場所までハイハイさせるということは、「眼鏡が無いとハイハイしない」ということと「眼鏡のような壊れやすく大切なものをおもちゃとして認識してしまう」ということにつながってしまうそうです。

そしてなんといっても、ご両親が静香ちゃんの心を育てようとしているのが伝わります。様々なものに興味を持たせ、サポートする姿には、「これ・・・・・俺にできるのか?」と勇気と共に若干の焦燥感を抱かせてくれる事間違いないです。まずはできることからコツコツですね。

「ホーホー」の詩ができるまで

ゲンちゃんストーマ奮闘記2:ゲンちゃんは鎖肛だよ

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

日々巨大化が止まらないゲンちゃん、最近は160ミリリットルを飲み切ってもまだチュパチュパしています。
ゲンちゃんの気分によってはミルクを残すことがあるので、そこは作り手の腕の見せ所です。嘘です。とりあえず何も考えず160ミリリットルのミルクアレルギー用ミルクを作っています。

そんなゲンちゃんですが、物をつかんで引っ張るようになりました。
もちろん以前からある程度やっていたのですが、最近その力も少し強くなったように感じます。
因みに得意技はシーツ剥ぎと自分の髪をつかんで引っ張って泣くというマッチポンプ技です。うん。元気でよろしい。

ただここで一つ問題が発生します。
ゲンちゃんは鎖肛のためストーマを付けています。鎖肛です。どこから見ても鎖肛です。中位の鎖肛です。これだけキーワードを入れればSEO対策もばっちりでしょう。
つかんで引っ張るの大好きなゲンちゃんは、ストーマを引っ張ってしまいます。
それが影響しているのか、最近よくストーマが剝がれるようになってきました。
もちろん赤ちゃんの力で簡単に取れるようなものではないのですが、今までうまくいっていたものがうまくいかないことを考えると、それぐらいしか原因が考えられません。
暑い時期ではありますが、おむつ二重コースで対応します。

もう一つ起きた問題は、便の中に黒い塊があったことです。
はじめそれを確認した時は、妻も中卒お父ちゃんも大慌てです。
落ち着いた対応をしているように装っていますが、確実にパニックです。

基本的に黒い塊は血液なのだそうです。
血液と聞いて焦ってしまいそうですが、基本的に

・赤ちゃんがいつもと同じように元気
・連続して黒い塊が出ない

ということでしたら、ひとまず大丈夫だそうです。
これについては、ストマ専門看護師のSさんに聞いたので大丈夫だと思います。
因みにゲンちゃんの場合は、ストーマを替えた翌日に出ました。
ただ、連続していないし元気だったのでひとまず様子見です。

こんな鎖肛ではありますが、あと1ヶ月ほどでお別れです。
肛門を作る手術を受け、その後はストーマを取る手術となります。
順調にいけば、年内には完了できるようです。
ただ、鎖肛というものはここからが本番だったりします。
詳しくは、国分寺市国分寺駅近くの小児科 小森こどもクリニック様のブログをご覧ください。

小児の便秘:鎖肛(さこう)という重症な便秘のお子さんたちの治療経験から言えること。小児外科医の立場から排便トレーニングは本当に大切だと言えます。

5年から10年のトレーニングとか言って、おらワクワクしてきたぞ!!!!

それでは、本邦初公開のゲンちゃんの笑顔でお別れです。
このウーパールーパーちゃんが元気に大きくなりますように!

ゲンちゃん微笑みを振りまく

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

日々専用ミルクをごくごく飲むゲンちゃん、順調に巨大化しています。
この頃の体重は約5.8キロ、このペースで大きくなれば10年後は2.7キロ×2の40乗㎏です。引っ越し必須です。というか地球の質量を越えるのも夢ではなさそうです。
ダウン症の赤ちゃんは吸う力が弱い傾向にあり、ミルク20ミリリットルを1時間かけて飲むという例もあるようです。ゲンちゃんは160ミリリットルを15~20分ほどで飲むので、吸う力は強い方だと思われます。因みにこの記述は最初140ミリリットルを20分としていました。目の前にいる嫁(支配者)に「事実ではない!!!」と脅されて修正しております。怖い怖い。でも、よかったよかった。

そんなゲンちゃんが最近笑うようになりました。
いわゆる反応的な笑うではなく、物事が楽しくて笑うといった感じです。
これについては、常に見ている妻が「初めて笑った!!!」と言っていたので恐らく正しいでしょう。初笑いの日も記録できております。
ただ、そのあと妻はスマホを取ってきて「笑って!笑って!」と話しかけていたのですが、なぜか中卒お父ちゃんはカツアゲの時の「ジャンプして」を想像してしまいました。うん。心が汚れていますね。

中卒お父ちゃんの経験ですが、ダウン症ではない子供の場合初めて笑った日とか、初めて立った日とかは「なんかいつの間にかできてたよね。」といった感じになると思います。
よくある「〇〇ちゃんが立った!すごいすごい!」とかいうイメージの動画がありますが、あんなことできません。
よほど赤ちゃんに筋力があり、かつ必要な筋力があったのに立つことに興味がなく、かつその日その時に赤ちゃんが何が何でも立つという気合に目覚めたらその限りではありませんが、、、、。
ただ、ダウン症の赤ちゃんは成長が遅いのと、大人がトレーニングに付き合う傾向にあるため、意外と「今日初めて〇〇をした」ということに出くわす確率は上がるかもしれません。
いやはや楽しみであります。

因みに首は座っているのか座っていないのか微妙なところです。
うつ伏せから横を向かせると普通に首をあげているのに、仰向けから両手を引っ張ってみる首座りのテストでは完全に首ががっくんと下がります。こいつ・・・ぐーたらか?

成長はゆっくりですが、気長に観察していく所存であります。

ゲンちゃんストーマ奮闘記1

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

無事退院し、実家に戻ったゲンちゃん。外の物音や娘の叫び声、中卒お父ちゃんの放屁の音と今までにない音に驚きの毎日です。中卒お父ちゃんの奥様は、「GCUの音ってYoutubeにないのかな?」とか言ってます。正常に狂ってますね、はい。ちなみにGCUの音は、赤ちゃんにつながっている機器の音で、たまに血中酸素濃度が落ちたり心拍が早くなった時に流れる「ピーピー」という音です。そのあとに看護師さんの「はーい大丈夫でーす」という声が続きます。そんなマニアックな音源・・・・・ないよね、うん、このネット世界ならありそうで怖い。

ゲンちゃん人工肛門手術を受けるでもお伝えしたように、ゲンちゃんは鎖肛のため人工肛門です。ストーマというやつであります。誰でもトイレなる多目的トイレにあるシャワーみたいなやつは、成人のストーマを洗う用です。決して髪を洗ったりしてはいけません。

ストーマの場合、オムツはおしっこ用となります。そのため、替える頻度は激減します。最近のおむつの性能は半端じゃありません。子育て経験のある方ならわかると思いますが、生まれたばかりの赤ちゃんは正真正銘うんこ製造機です。一日8回とかおむつを替えます。さっき替えたばかりなのにオムツが茶色くなっていて、特殊な領域展開に巻き込まれたのかと自分を疑った経験は少なくありません。

ところがどっこい、ストーマならばウンチはストーマに出ます。やっほい!領域から抜け出した・・・・と思いきや、そんなうまい話はありません。はい。ご想像通りです。漏れるんですよね。ストーマは基本的には強力なテープのようなものでおなかにくっついています。これを中2日ほどで交換するのですが、時間がかかるとそのテープがはがれてきたりします。あ、あとウンチを出す出口はあるのですが、マジックテープでふさぐような感じです。このマジックテープは「絶対に」閉まっていることを確認してください。指差し確認重要です。一度は閉め忘れてウンチの滝を見ることになるかもしれませんが、めげないでください。

というわけで、現状でのストーマ対策です。

  • ある程度こまめにストーマの中をきれいにする(水分を抜く、はがれる主な原因は水分の可能性大)
  • ストーマを貼った後に手で2~3分程度温める
  • マジックテープは絶対に2回以上締まっているか確認する
  • ストーマの上に大き目のオムツを付ける(娘のオムツを使用、オムツを二重にするということ)

ストーマをきれいにするといっても、毎回中を拭いていては結構負担になります。そこで、使用済みのオムツにウンチを流し出してしまうというのが良いかと思います。その際、ペットシート等を使用すればシーツなども汚れる恐れがありません。あれ???ストーマの方が普通のオムツより大変な気がしてきたぞ・・・。

恐らくこれからも色々トラブルは発生することでしょう。現状ではまぁこれが最適かなと。ちなみにこの頃は「ダウン症だから」ということはほとんど感じません。というか、普通の赤ちゃんと変わらない感じですね。

ゲンちゃん退院する

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

毎日ミルクを元気に飲み、どんどん体重が重くなるゲンちゃん。
とうとう退院の日を迎えたのであります。4月26日から6月3日まで入院しており、実に一か月以上になります。いやはやよく頑張った。
流石に生後一か月の赤ちゃんを電車に乗せるのも気が引けるので、車でお迎えに上がります。カーシェアって本当にいいサービスですよね。
娘のチャイルドシートを赤ちゃん仕様に変更し、いざ出発です。カーシェアだとチャイルドシートの取り付けレベルがぐんぐん上がります。

退院時のゲンちゃん、この時の体重は約3600グラムです。一時期2400グラムまで下がったので、1.5倍になっています。1ヶ月で体重1.5倍って・・・・。
お見送りをしてくれる看護師さん達にお礼を言って、病室を後にします。看護師さん達には感謝感激であります。夜勤とか滅茶苦茶大変そうですよね。
まぁ、NICUやGCUの一日の料金を見て、目玉が飛び出そうになったのは内緒です。健康保険って大事ですよね。因みに中卒お父ちゃんの住んでいる地域は、子供の医療費が無料です。これは本当に助かった。

お外に出たゲンちゃんは、明らかに様子がおかしく周りをキョロキョロしています。そりゃそうですよね、いつも病室にいたのでほとんど変わらない光景だったのに、情報量が多すぎです。
車に乗るころには情報過多でおねんねです。

帰る車の中から、中卒お父ちゃんの妻はデレデレモードです、にやけています、「ふへwwwふへwww」とか言っています、きもいです。
おうちに帰ってからも妻のモードは変わりません。今ならとびっきりの秘密をばらしても大丈夫な気がします。そんなものはないのですが。

お家でミルクをあげるのは、もちろん両親の仕事です。とはいえ、GCUの大合唱を見てきた者たちです。面構えが違います。多少泣いていても「はいはい、今から作るからねー」という感じです。娘の時はもっと焦っていた気がするんですがね。
この時のゲンちゃんは、ミルクが欲しいとき、抱っこしてほしいとき、飽きたときくらいにしか泣きません。背中スイッチはあるようですが、そこまで過敏でもないようです。
もちろんこれから成長すれば色々とトラブルが発生することでしょう。

ダウン症の子はどうしても成長が遅れてしまうそうです。なので、このゲンちゃん成長期もゆっくりと更新していく所存です。

ゲンちゃんレクター博士になる

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

ミルクアレルギーのトラブルも乗り越え、順調に体重を増やし始めたゲンちゃん。
このころでは3,000グラムを超えていよいよ退院が見えてきます。
ただ、ゲンちゃんの場合は事情が事情なので入院期間は他の赤ちゃんたちより長いようです。
他の赤ちゃんたちは、恐らく低体重の子がほとんどのようです。
なので、ゲンちゃんは他の子と比べると明らかにデカい!
まさに牢名主、お局さん、江戸川先輩といった感じです。

そんなある日、いつものように妻が面会に行きます。
その時の光景がこれです。

まさに羊たちの沈黙のハンニバル・レクター博士!!!
加えておきますが、このベッド、バインバイン揺れています。さらに、黙らせるための音楽も流れております。
こんなの笑うしかないでしょ!!!

因みになんでこんな格好かというと、大きい病院とはいえ「看護師さんの数 = 赤ちゃんの数」ではありません。
圧倒的に赤ちゃんの数の方が多いのです。
ゲンちゃんGCUにお引越しでもお伝えしましたが、ミルクを欲しがる時間が重なると赤ちゃんたちが大合唱を始めます。
おおよそではありますが、一人の赤ちゃんがミルクを飲み終わるのに20~30分かかります。
その間は、看護師さん一人が赤ちゃん一人とマンツーマンです。
そりゃ何人かは我慢してもらうしかないっすよね。
さらにゲンちゃんはおしゃぶりを口に入れても落としてしまうので、レクター博士スタイルとなっております。

この時中卒お父ちゃんが面会に行っていたら、腹を抱えて笑ってしまったかもしれません。危ない危ない。
笑い転げる父親、冷たい目で見ている看護師さん、揺れるレクター博士、こんな事態になっていたら流石に後日ゲンちゃんにぶっ飛ばされそうなのです!
本当にすいません。

というわけで、次回ゲンちゃん退院するに続きます。

ゲンちゃんミルクアレルギーだった

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

NICUからGCUに移ったゲンちゃん、比較的順調だったにもかかわらず体重が増えないという問題に直面しました。
ミルクはごくごく飲むのに体重が増えないという事態に、お医者さんも不思議顔です。
というわけで、可能性として残されているミルクアレルギーの検査が追加です。

ただ、ミルクアレルギーがひどい場合は、ミルクを飲むと嘔吐するとか便に血が混じるといった症状が出ることがあるようです。
ゲンちゃんにはこのような症状はありませんでした。
唯一、便がちょっと水っぽいかなといった感じです。しかし、このころの赤ちゃんの便は見分けがほとんどつきません。

検査結果が出るまでは、ミルクアレルギー用ミルクというトートロジーここに極まれりといったミルクで対応します。失礼、ミルクアレルギー用ミルクでした。もうよくわからん。
あれ?母乳は?とお考えのあなた、鋭いです。母乳はミルクアレルギーでも基本的に大丈夫だそうです。
ただし、母親が乳製品を摂りすぎると、まれに母乳にアレルギーの成分が混じってしまう可能性もあるそうです。
もちろん、この時も中卒お父ちゃんはせっせと冷凍母乳を病院まで運んでいますが、圧倒的に需要が供給を上回っている状態です。インフレ待ったなしです。
ただ、供給側にもっと出せなど言おうものなら、中卒お父ちゃんがICU送りにされること間違いなしです。
頑張れミルクアレルギー用ミルク!

ミルクアレルギー用ミルクをごくごく飲むゲンちゃん。
これで一安心か、と思ったら看護師さんからある情報が伝えられました。
このミルクアレルギー用ミルク、とんでもなくまずいそうです。赤ちゃんによっては、「ゲボォ!!!!」と吐き出すくらいまずいそうです。ミルクのおいしさはアレルゲンのおいしさだったんだね。
そんなことなど何のその、ゲンちゃんはおいしそうにミルクアレルギー用ミルクを飲みます。よ!味に文句を言わない男はモテるぞ!
中卒お父ちゃんも何を食べてもおいしいと思う自他共に認める味盲です。味盲2号の誕生に血のつながりを感じざるを得ません。

そういえば、有名人は自分のアレルギーの詳細は公言しない方がいいそうです。
なぜならば、心無い人にいたずら目的でアレルギーのある物を食べ物などに混ぜられてしまう可能性があるからだそうです。
ただ、赤ちゃんのミルクアレルギーは高確率で改善するそうなので、問題ないでしょう。
これで大俳優さんになっても問題ないね!

アレルギーの検査には約1週間ほど時間がかかりましたが、はれてミルクアレルギーの称号を手に入れたゲンちゃん。
次回、ゲンちゃんレクター博士になるに続きます。

ゲンちゃんGCUにお引越し

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

無事人工肛門の手術が成功したゲンちゃん、日々面会に行くたびに繋がっているコードの本数が少なくなっていきました。
2本あった点滴のコードが外れ、手術後呼吸を忘れてしまうかもしれないからという理由でつながっていた鼻のコードが外れといった感じです。
そして、約1週間ほどでGCUにお引越しです。
GCUとは、Growing Care Unitのことです。おお!Growingなら読める!英語の勉強の成果です!新生児回復室の事だそうです。

GCUでは保育器ではなく専用のベッド(?)の様な物に寝ています。
なので、抱っこし放題になります。すごいぞゲンちゃん!
ついでに言うと、さすがはGrowingです。元気に泣いている子がいて比較的にぎやかです。
看護師さんが少ない時間に行くとミルクをよこせの大合唱が起きていたりします。
もちろんそんなときには面会に行った中卒お父ちゃんは、ゲンちゃんへのミルクあげ要員として駆り出されます。
「ミルクのあげ方がうまい」などと明らかなよいしょをされ、何とかもおだてりゃというやつです。

今後長い期間お世話になるストーマの交換作業を覚えるのは、退院の条件になっていたりします。
交換作業は2~3日おきに行われるので、事前に面会に行くことを伝えタイミングを合わせる必要があります。
早い時間ならば沐浴もさせてもらえます。
因みにストーマがついている状態でも、全く変わらない洗い方になります。
ゲンちゃんは風呂好きのようで、泣いていても風呂に入れば気持ちよさそうな表情になります。
日本人の風呂好き遺伝子は健在の様であります。

とまぁなんだか順調に事が進んでるなといった感じですが、ここで問題が発生いたします。
そう、ゲンちゃんの体重が増えない問題です。
通常赤ちゃんは生まれた直後は体重が下がり、そのあとは増加する傾向にあります。
ただ、このころのゲンちゃんの体重は約2400グラム、生まれた時が2700グラムなので明らかに絞ってきています。ミルクは飲むのに絞れるって特殊体質か???
というわけで、次回「ゲンちゃんミルクアレルギーだった」に続きます。

ゲンちゃん人工肛門手術を受ける

皆様記憶力はいい方でしょうか。
残念ながら、中卒お父ちゃんはかなり忘れっぽく決して記憶力がいい方ではありません。
そこで、なるべく覚えているうちにゲンちゃんが生まれたときのことを成長期に記そうと考えた次第であります。
今のゲンちゃんの成長に追いつくまでは、比較的更新頻度が高くなると思います。

前回のブログでもお伝えしましたように、ゲンちゃんは鎖肛という大腸が肛門までつながっていない状態で生まれました。
>>前回の記事はこちら
うんこが出荷できない!!!というわけで生まれてすぐに総合病院に転院です。
今回は、その時の中卒お父ちゃんの動きを中心に書きたいと思います。

ゲンちゃんの生まれたタイミングですが、なかなかどうして空気の読めない野郎だなと思ったのです。
というのも、娘(4歳)の幼稚園でコロナ陽性者が出たのです。
そのため幼稚園が休みになった日に妻が出産のため入院、その次の日に爆誕という流れです。
「娘を幼稚園に預けられないので、仕事とか大変だなー」とか漠然と考えていたところにこの所業です。
因みに予定日の約1か月前です。
貴様!!!!図ったな!!!!

生まれたのは朝8時前後ですぐに緊急搬送されたのですが、親への手術の説明があるので搬送先の病院に来てほしいとの連絡がありました。
ただ連絡があったのは昼の12時、で、13時までに来てくれとのこと。
何なんだ!!!!誘拐事件か!!!

娘を義理の祖父祖母の家に預けて、いざ出発なのです。
この時ほど義理の祖父祖母の家が近くて良かったと思ったことはありません。

何とか13時に病院についたのですが、そこから5時間手術の説明開始なのであります。
「説明にそんなにかからないだろ。」とお思いのあなた、チッチッチッ、あまいのです。
単純に手術と言っても、色々な科の先生が関係してきます。
外科の先生、麻酔の先生、小児の先生、etc
当たり前ですが、それぞれの先生が忙しく働かれています。
そのため、先生を待つのに30分とか1時間とかかかります。
そのあとしっかりとわかりやすく説明をしていただけます(本当にわかりやすいのです)。
5時間なんてあっという間なのです。
ただ、中卒お父ちゃんの脳のキャパは完全にオーバーです。

ひたすら説明&同意書サイン祭りを堪能し、やっとこさ保育器の中の我が子と対面です。
ですが、非日常の体験をしすぎてなんだかハイな気分になってしまうのです。
「なんかお前明日いきなり手術なんだって、がんばれよ~」みたいなノリです。
もちろん、中卒お父ちゃんも同意書にサインする要員として参加します。

手術内容としては、人工肛門を付けるというものです。
人工肛門の事はストーマと言いますが、人によってはストマって言っている人もいます。
鎖肛の治療は大雑把に言うと、とりあえず人工肛門でうんこが出るようにする→成長したら肛門を作る→人工肛門を外す、といった流れになります。
しばらく人工肛門で過ごすと聞いて、「あれ?じゃあオムツいらないんじゃない?」と思われたあなた、中卒お父ちゃんも思いました。
ところがどっこいおしっこは通常通り出ます。
なので、オムツはオムツで必要です。
因みに、人工肛門はおへその位置に作ります。
こうすると傷が目立たないとのこと、いやはやご配慮感謝いたします。

翌日3時間以上の手術を乗り越え、無事成功です。
ただ、同意書サイン要員の中卒お父ちゃんはただ座っているわけにはいきません。
パソコン相手に一生懸命仕事をこなします。
ドラマとかで手術室の前でうろうろしている描写とかありますが、あんなことやってられません。
神様にお祈りの前に、飯の種を作らねばならんのです。世知辛いね!!!!

手術が成功したゲンちゃんは、そのままNICUの保育器行きです。
因みに、NICUとはNeonatal Intensive Care Unitの略で新生児のための集中治療室です。
もちろんではありますが、感染対策は万全です。
入口に肘まで洗える洗面台が8台ほど、こちらで毎回しっかり手を肘まで洗います。
が、それだけではありません。部屋に入ったらもう一回肘まで手洗いです。30秒しっかりゴシゴシしましょう。
さらにさらに、赤ちゃんに触るときにはアルコール消毒です。ウイルスたちの悲痛な叫びが聞こえてきます。
とどめに最後に出るときにも肘まで洗います。もう完全にライフはゼロです。
因みに面会時間は朝9時~夜9時までなので、忙しい人にもお優しい設定となっております。

ここまでが生まれて2日間の出来事です。
いや、本当に波乱万丈ですよね。