ゲンちゃん山梨を堪能する

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

2023年もラストスパートの今日この頃ですが、寒波の影響なのか非常に冷え込んでおります。
我らが大都会八王子は内陸に位置しているせいか、23区中心部と比較して夏は暑く、冬は寒くなります。
どのくらい変わるかというと、最低気温で5度くらい変わったりします。いや、本当に寒さの種類が違うんですよ。何というか、八王子はしみ込んでくるような寒さなんですよね。
どうか八王子にお越しの際はご注意ください。

そんな八王子よりも内陸に位置する山梨県に家族旅行に行ってまいりました。もちろんゲンちゃんも一緒です。
で、なんで山梨県かというと、「近いから」です。スラムダンクの流川みたいなことを言っていますが、本当です。
ご存じのように八王子は東京都の西にあり、山梨県が攻めてきたら真っ先に占拠される土地であります。車で移動するとしても、都心から行くのに比べて1時間程度短く到着します。渋滞を考慮しなければ、1時間半程度で遊びに行けます。そう、都心に行くのとさほど変わらないのであります。
中卒お父ちゃん的には、もういっそ八王子は山梨を名乗ってもいいのではと思っております。

今回は、そんな山梨県の魅力をお伝えできればと思います。

富士河口湖 石の博物館

河口湖の周辺には宝石に関する施設がいくつかあります。
その中でもこの石の博物館は、本物の宝石を外で掘って探すアトラクションができる施設となっております。
中卒お父ちゃんは5歳の娘を「見守るため」にアトラクションに参加しました。そう、つまり2人分の料金がかかっています。
なのですが、開始早々中卒お父ちゃんも娘も単独行動開始です。やはり人間の欲望は醜いものであります。眼の色を変えてシャベルを振るう40代中卒おやじと5歳児の誕生です。

ゲンちゃんはそんな哀れな二人をため息交じりに見つめます。

あ、でも大人も楽しめるという意味でよかったですよ。おすすめです。

https://stone-museum.jp/

森の中の水族館

山梨県は海に面しておりません。なのに水族館とは面妖な、となりますがしっかり水族館です。
要するに淡水魚を主に扱っている水族館です。
ここの売りはなんといっても中央の大きなドーナツ型の「二重回遊水槽」です。
何がすごいのかというと、比較的大きな魚と小さな魚が泳いでいるのです。
普通に考えたら小さい魚がおいしく頂かれてしまいそうですが、そうはならないのです。
実は水槽内がガラスで仕切られているのですが、普通に見たらガラスに気付かないので、かなり不思議な空間となっております。
他の展示物も工夫されていて、これで420円はコスパがよすぎます。
一点電子マネーは使用できないのでご注意ください。

ゲンちゃんはおいしそうな魚を物欲しそうに見つめます。

http://www.morinonakano-suizokukan.com/index.html

石割の湯

旅行中でもゲンちゃんの食事は欠かせません。
とはいえ、ごはんを食べさせるにはそれなりの場所が必要になってきます。
そこで中卒お父ちゃんの妻が思いついたのが、「スーパー銭湯的なとこの休憩所で食わせればいいんじゃね?」というアイディアです。
というわけでスーパー銭湯に行って温泉で温まります。
ところがどっこい、山梨は八王子をしのぐ寒さです。
室内のお風呂ならばいいのですが、露天風呂となるとお風呂に入るまで凍えるような寒さなのですが、はい、なんかテンション上がりますよね。

他の利用者は地元の人が多いのか、中卒お父ちゃんたちのようなお上りさんはほぼいないようでした。
地元の有料施設といった感じです。

お風呂に入れないゲンちゃんは恨みの眼差しを向けてきます。

https://www.ishiwarinoyu.jp/

紅富士の湯

こちらもゲンちゃんのご飯という理由をつけて、大人2人と子供1人は温泉を満喫します。
この温泉は富士山を見ながら入れるお湯が売りです。
お湯の種類も豊富なのですが、なぜか露天風呂は1階、通常の室内の風呂は2階にあります。
で、露天風呂に入るには「裸のまま屋外の階段を下りる」必要があります。
はい。もう中卒お父ちゃんと娘のテンションはマックスです。「寒い寒い」等と言っていますが、明らかに楽しんでいます。中卒お父ちゃん的には自分がどちらかというとM体質であることを再認識した次第です。
因みに、山梨で見る富士山はマジででかいです。それだけでも感動できるレベルだと思います。

ゲンちゃんはお姉ちゃんが食べたでかいかき氷に目を見張ります。

https://www.benifuji.co.jp/

ふじさんミュージアム

「富士山と言えば山梨」と言うと静岡の方からおしかりを受けそうですが、ふじさんミュージアムなる施設に行ってまいりました。
最近は体験型のアトラクションが多いのか、富士山の写真と自分たちを合成させるなんてものもありました。
かつて富士山を上っていた方のコスプレのようなものも用意されていて、結構盛り上がります。
外人さんたちも体験していたのですが、マジで大爆笑しながら撮影していたのにはほっこりしたのであります。

あと、2023年4月2日にオープンした「ふじさんVRシアター」はなかなかのものです。
高精緻な映像で富士山登山と絶景を体験できます。
ちょっとした浮遊感も楽しめるアトラクションとなっております。

ゲンちゃんは何が起きているのかわからずフリーズします。

https://www.fy-museum.jp/

とまぁ他にもいろいろ行ったのですが、総じて言えるのが「山梨なめてたな」ということです。水族館とかも「まぁヒマつぶし程度でしょ」と思っていたのに「案外面白いじゃん」となる感じです。中卒お父ちゃん的には「思っていたより面白い山梨」といった感じでした。

では、お姉ちゃんのおさがりでどこからどう見ても女の子にしか見えないゲンちゃんでお別れです。髪を結んで女子力アップであります。

ゲンちゃん料理に注文を付ける

早いもので2023年も残り半月ほどになりました。振り返ってみると、流行り病が5類になったのが今年の5月だということがなんだか信じられません。もっと前の話じゃなかったっけ?って感じです。

それと同時に、ゲンちゃんが人工肛門を閉じる手術を受けたのが今年の1月であります。今ではすっかり浣腸生活が身につき、人工肛門で悪戦苦闘していたのが遠い昔のようです。あれが今年の出来事だったなんて、まったく実感がわきません。今ではゲンちゃんはハイハイをしてお風呂場に侵入してきたりと、すさまじい成長を見せております。

そんなゲンちゃんですが、最近食事に注文を付けるようになってきました。
もちろん、言葉に出して「女将を呼べ!」とかはまだ言えません。
ただ、明らかに好きなものと嫌いなものが出てきました。
中卒お父ちゃんと一緒で味盲だと思ったのに・・・・

現状でのゲンちゃんの食事は、しっかりとドロドロにした状態でなければなりません。
なので、「ゲンちゃんのお食事事情」でもお伝えしたように、ひたすらブレンダーで細かくするという作業が発生していました。
ところがどっこい、ここにも救世主が登場したのであります。
その名も、「介護用のお食事」であります。
そう、お年を召した方向けの食事なのであります。

なんだそんなものかとおっしゃるかもしれませんが、これが侮れないのであります。
まず、種類が多い。
離乳食の場合、ミルクアレルギーを考慮すると選択肢が3~4種類程度になります。
「そんな大袈裟な」と言わないでください。本気なんです。本気と書いてマジです。
その点、介護用の場合は選択肢がかなり多いといえます。

そしてもう一点、「どこでも売っている」であります。
実は離乳食の場合、お店(主に薬局)にそもそもでおいていなかったり、極端に少なかったりということがあります。
遠出する場合に、必ずしも「薬局=ゲンちゃんの食事を買えるところ」とならないので、事前の準備が必須となります。
その点、介護用の場合はほぼすべての店にあります。
恐らく高齢化の影響だと思われますが、この部分では非常に助かっていたりします。

そんな救世主の介護食を使ったからか分かりませんが、ゲンちゃんは好きなものは比較的パクパク食べるのに、嫌いなものは「ぺっ」と吐き出します。
最近はずっと食べていたバナナを吐き出すようになってしまいました。
まぁ・・・・ほぼ毎食出してたからね。飽きちゃったのかもね。
あ、「ごはんですよ」も強い味方です。子供ってごはんですよ好きな子多いですよね。

食事の好き嫌いも出始めて、中卒お父ちゃん的にはめんどくささも感じつつ、ゲンちゃんの成長をかみしめている今日この頃であります。

それでは、後光がさしてなんだかどこぞの教祖様みたいなゲンちゃんでお別れです。どうでもいいけど師走ってなんで忙しくなるんでしょうね?