緊急提言パンデミック【ユヴァル・ノア・ハラリ】

昨今あまり話題にはならなくなってきましたが、まだまだ新型コロナウイルス(COVID-19)の影響が残っております。
欧州では再拡大しており、フランスは夜間外出禁止になってしまいました。
日本ではウイルスの影響による経済の落ち込みが激しくなっています。
その落ち込みの影響からか、2020年8月の女性の自殺者が約74%も増えました。

https://www.asahi.com/articles/ASNB272P6NB2UBQU004.html

なんだか暗い気持ちになってしまいますが、こんな時こそ先を見通せれば、ということでユヴァル・ノア・ハラリの「緊急提言パンデミック」をもとにコロナ後の世界について考えたいのです。
因みに、ユヴァル・ノア・ハラリは「サピエンス全史」の作者です。そう、中卒お父ちゃん的には「もうちょっと短く書いてくれない?」という感想のあの本です。同じ感想を持った人は正直に申し出てください。
今回はあとがき含めて125ページ、速攻で読めます。

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グローバリズムかナショナリズムか

まず、ハラリはグローバルな情報共有がカギを握っていると言っています。
当たり前の話ですが、中国のウイルスとアメリカのウイルスは情報共有できません。
ウイルス同士が海を越えて瞬時に、「こうやるとより多くの人に感染できるよ」などと話すことはできません。
それに対して、人間はグローバル(なんか胡散臭いセミナーっぽい言葉なので、「世界的」とかでいいのではないか)に情報を共有することができます。
どのような場所でリスクがあるのか、どう予防するのがより効率的か、有効的な治療法からワクチンまで、それこそ瞬時に共有することも可能です。
しかし、そこで邪魔をするのがナショナリズムの壁です。
自国の利益のみを追求し、情報を隠し、医療機器を買い占めるのは人類の危機につながってしまうと言っています。
本の中では、「伝えるところによると」という文言付きで、アメリカの政権がワクチンの独占権を取るために、ドイツの製薬会社に10億ドルを提示したと書いてあります。
うーーーん。さもありなんなんですが、「伝えるところによると」というのも如何なものか。

ただ、グローバルな情報共有が重要なのは中卒お父ちゃんでもわかるのです。

健康かプライバシー保護か

コロナウイルス感染抑止に監視ツールが使用された例があります。
顕著だったのは中国です。
スマートフォンのGPSで行動を把握し、体温や体調についての報告を義務付ける等の対策を行い、感染者を素早く隔離することに成功したようです。
今後体に埋め込むような装置が開発され、生体情報を一元管理することで、同じような危機にも的確に対処できるかもしれません。
ただ、ハラリはこれは非常に危険だと言っています。
生体情報というものは、中卒お父ちゃんが思っている以上に「その人の状態」を把握できるのです。
緊張しているのか、笑っているのか、悲しんでいるのか、怒っているのか。
生体情報を収集することで「その人がどんな感情を抱いているのか」が分かってしまうのです。
独裁国家のトップが演説をしている時に、怒りの感情を抱いている人が分かってしまったら、いくら中卒お父ちゃんでもそれぐらいは想像できます、はい、処刑です。
まさにビッグブラザー。

では、健康を度外視してプライバシー保護に走ればよいか、というとそれも違います。
ハラリとしては、そもそも「健康かプライバシー保護か」という設問自体が誤っていると言っています。
人類はそんなことをしなくても正しい情報を選別し、適切に対処できると予測しています。
ほ・・・本当か?ハラリさんや・・・あなたの周りはエリートだらけなのだろうからわからないかもしれないけれど、なかなかおかしな行動する人もいるんですよ。
コロナパーティー開いたりね。

「正しい情報を得る」という姿勢は全面賛成なのであります。
中卒お父ちゃんの身内から「お湯を飲めばコロナウイルスを倒せる」というチェーンメールが届いた時には軽いめまいを覚えたのです。

やれることをしっかりやろう、でも・・・

では、中卒お父ちゃん的に今後の世界はどう変わるのか。
恐らく、ほとんど何も変わらないのではないかと思っていたりします。
というか、「変わる分野」と「変わらない分野」がはっきり分かれるような気がします。
具体例でいうと、インターネットを利用した仕事は、リモートや郊外で仕事するスタイル、会議はネット、という感じで今まで何となく変わっていなかったものが劇的に変わるのではないでしょうか。
対して、店舗を構えたサービス業はあまり変わらないように思います。
歯科医院を例に挙げると、WEB診断はほとんどできません、というか、レントゲンを撮っていないので「多分こうじゃない?」ということしか言えません。
結局、歯科医院に来てもらうしかないのです(訪問歯科という選択肢もありますが、一軒一軒歯科医師が訪問していたら、負担が半端じゃありません)。

反対に、これをチャンスだと思って新しい生活スタイルに合わせた歯科医療(1日治療とか)が広まればいいのですがね。

とりあえず、中卒お父ちゃんのような平民は毎日手洗いをしっかりします。
結局やれることを続けるしかないのであります。
ただ・・・マスクは・・・・つけてますけどね、あれ苦しいので嫌なんですよね。
誰か「もうそろそろよくない?」って言ってくれないですかね。

日本の森林は減少しているのか

昨今、世界的に森林面積が減少しているとよく耳にします。
今後の人類にとって森林をはじめとした自然を守り、継続可能な社会を構築することは至上命題とも言えます。
だがしかし、東京でも地方と呼ばれている地域に引っ越し、月に数回は出張している中卒お父ちゃんは思うのです、「日本って森おおくね?どこの山を見ても滅茶苦茶木が生えてない?本当に減少してるの?」と。
というわけで、今回は日本の森林事情についてお伝えしたいのです。

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世界の森林面積の減少

中卒お父ちゃんの小さいころ、「熱帯雨林の森林は毎日東京ドーム〇〇個分減少しているのです。」と教えられていました。
その頃は、大人になった頃にはまともに呼吸もできなくなるのではないかと漫然とした不安を抱いていたものです。

では、現状どの程度減少しているのでしょうか、というか本当に減少しているのか?
ということで、林野庁のデータを引っ張ってくるのです。
こういう時にソースがはっきりしていないと、上司のワンツーが飛んでくるのです。

https://www.rinya.maff.go.jp/j/kaigai/attach/pdf/index-2.pdf

この資料によると、昨今減少のスピードは落ちてきているけれど、減少傾向であることは変わっていないようです。

日本でも減少しているのか?

では、日本でも森林は減少しているのでしょうか。
ここでも林野庁のデータを持ってくるのです。
たとえ林野庁が作った図でも、なぜか自分の手で作り直さないと上司の左ボディーがさく裂です。

なんということでしょう。50年の月日を重ねてもほとんど変化がありません。匠もびっくりです。

では、その中身はどうでしょう。
つまり、森林蓄積の状況です。
「森林蓄積」とは、「森林を構成する樹木の幹の体積のこと」です。
専門用語にはしっかりと説明を付け、かつ、自分自身の口で説明できないと上司の強烈な右ローがめり込みます。ミスターパーフェクトの対角線攻撃でKO確実です。

なんということでしょう。50年の月日を重ねて順調に成長しています。これなら匠も一安心です。

そうです。まとめると、森林面積はほとんど変わっていないけれど、木はしっかりと成長している(特に人工林が)といえるのです。

一応ソースもどうぞ

https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/keikaku/attach/pdf/181016-2.pdf

かつての山はどうだったのか

しかし、私達は「日本国内でも都市化が進み、森林が伐採され、動物さんたちの住処がなくなっている。人間のエゴがー。」というイメージがあると思います。
実はこのイメージ、明治時代の影響がかなり強いと言えるのです。
まずは時代を江戸時代まで戻しましょう。
石油燃料が登場する以前です。
その頃の燃料は何かというと、もちろん木材です。
住宅はもちろん、窯で陶器を作成する、また、塩を作るため等、様々な場面で大量の木材が消費されていました。
そのため、人間が住むエリアの近くのいわゆる里山はほとんどがはげ山だったのであります。
「おいおい、おまえはタイムトラベラーか」と言われそうですが、証拠もございます。
一例で言いますと、東海道五十三次の絵を思い浮かべていただきたいのです。
ほとんどがチョコっと松らしい木が生えているだけで、山ははげ山です。
「いやいや、なんか生えてるじゃん」とおっしゃったあなた、それは草です。木ではありません。

それでも信じられない方は、後ほどご紹介する参考図書「森林飽和」に掲載されている、山梨県甲府市塩山の写真を見ることをおすすめします。
まごうことなきはげ山です。つるっつるです。生えているのは一本のヒョロヒョロの木です。はげです。あまり連発すると上司の頭突きがめり込みます。もう反則です。

明治時代にはそのピークを迎え、各地で洪水が発生するなど、様々な問題が発生しました。
そこで、当時の政府は森林を保護する政策を進め、さらに、戦後は植林を進めることにより森林は回復傾向に向かったのです。
冒頭のイメージは、この時のイメージ戦略がそのまま残ったのではないかと思われるのです。

回復した森林

植林により森林は回復!よっしゃ!これからは木材売るんだぜー!大儲け!

とはならなかったのです。
理由としては、石油製品が使用されるようになったこと、また、外国から安価な木材が輸入されるようになったことが挙げられます。
人の手を入れてしっかりとメンテナンスすることを前提に植林をしたのですが、儲からないのならば意味がない、ということで森林は放置されてしまったのであります。
その結果、森林、特に人工林が回復というか、回復しすぎてしまったのであります。
それが何を意味するかというと、人工林が奥山(里山と比較して奥地ということ、野生動物が生息するくらいの奥地)化してしまったのです。
昨今、山の動物が人里に下りてくるニュースをよく耳にしますが、あれはこの影響も考えられるのです。
最近だと東京の国立駅の前をイノシシが走ってましたからね。

誰だよ「人間が動物さん達の餌場を侵略したからだー!人間のエゴがー!」とか言ってたやつは!

森林は二酸化炭素を減らすのか

ここで少し話は変わりますが、本当に森林は二酸化炭素を減らすのでしょうか。
「いやいや、光合成するじゃん!いくら中卒でもそれぐらいは知ってるだろ。」とおっしゃったあなた、はい、大丈夫です。
光合成は小学生で勉強するので大丈夫です。守備範囲です。上司のとどめのチョッピングライトにはドラゴンフィッシュブローで反撃です。
では、本当に二酸化炭素を減らすのかです。
実は、成長しきった森林が二酸化炭素を減らすかは微妙なところがあります。
成長しきった森林では、落葉や倒木が地面を埋め尽くします。
その落葉や倒木は微生物によって分解されますが、その時に大量の二酸化炭素を発生させてしまいます。
そのため、二酸化炭素の吸収量と放出量が一致してしまうのです。

では、二酸化炭素の吸収量の方が上回るのはどんな時なのでしょうか。
それは、成長途中の森林です、そう、まさに昭和から平成、令和にかけての日本の森林なのであります。
誰も予測してなかっただろうけど、すごいぞ日本!

森林を活用しよう

ここまで申し上げた通り、現在日本の森林はとても良い状態だと言えるのです。
あとは、しっかりとした手入れが必要なのです。
で、なんでこんなこと調べたかなのですが、何とか一発当てられないかな!と!
だって、なんかすごいチャンスありそうじゃないっすか!
こんな時こそ、アイデアのつくり方を活用なのです。
まずは一時情報を集めて・・・・・。いつの日かひっくり返してやるのです!

【今回の参考図書】

献血のすすめ

皆様、献血には行ったことがありますでしょうか。
繁華街の駅前等で「血液が足りません~」と呼び掛けられても、華麗にスルーしていませんでしょうか。
昨今はコロナウイルスの影響で外出している人が減り、さらに大規模イベントも自粛しているため献血の量がかなり下がっているようです。
許すまじコロナ!

実は、血液の機能を完全に代替できる人工血液は存在しないそうです。
本当ですよ、日本赤十字社が言ってるんですから。

なぜ献血が必要なのですか?

そのため、献血が必要になるというわけです。

中卒お父ちゃんが何で献血をするのかですって?
そんなのは決まっています、バラエティーパックです。
初めて献血に行った際にもらったバラエティーパック、あのワクワクが忘れられないのです。
ビニール袋の中に駄菓子と料理に使うラップ、小さなティッシュ、さらにどこで買ってきたのかよくわからないカップラーメン、なんと素晴らしい!!!あんなワクワクする物をもらってしまったら、他の場所ではもっといいものもらえるのでは?と考えるのは当然なのであります!
ああバラエティーパック、どうしてあなたはバラエティーパックなの!

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献血バスと献血ルーム

そもそも、中卒お父ちゃんが献血に行った理由は、コロナで暇だったからなのです。
コロナ警察が跋扈する2020年5月、中卒お父ちゃんは家で暇していたのです。
そんな時、「コロナの影響で献血する人が減っている」というニュースを目にして、「んじゃまぁ、行ったことないし」という軽い気持ちで行ってみたのです。
そこで、あのバラエティーパックに出会ってしまったのであります。
今思い返してみれば、中卒お父ちゃんが行ったのは「献血バス」の方だったのです。

献血する場所は、出張して人が集まりそうなところで献血を募集する「献血バス(以下野良献血)」と都市部のビル内等に設置されている「献血ルーム」があります。
後述しますが、野良献血の方がどうしても施設の面で制限があるため、成分献血に対応していません。
献血ルームは選べるジュースの種類が多いとか、アロマや手相占いとかのサービスがあります(場所によって異なります)が、バラエティーパックの気配はしません(でもどこかにはバラエティーパックがあるかも!)。
バラエティーパック狙いの中卒お父ちゃんとしては、それを踏まえた戦略を立てる必要があるのです。

成分献血と全血献血

先程、「成分献血に対応していません」と書きました。
献血には大きく分けて「成分献血」と「全血献血」があります。
成分献血とは、血液を抜いて必要な成分を分離して、残った血液は体に戻すタイプの献血です。
さらに成分献血の中には「血小板成分献血」と「血漿成分献血」があります。
分離された成分は黄色で、なんだか〇しっこみたいです。

それに対して全血献血とは、文字通りそのまんま持っていきます。
200mlと400mlがあるのですが、ほとんど400mlと考えていいです、というか、「200mlは締め切りました」という看板しか見たことがありません。
400mlを推している理由として、輸血した際のショックのリスクを少なくするためということが挙げられます。
血液にも相性というものがあるのか、輸血した際にショックを起こすリスクは存在するようです。
たとえば800mlの輸血が必要な場合、200mlならば4人分の血液が必要です。
400mlならば2人分の血液、つまりリスクを半分にすることができるのです。
因みに、色はもちろん赤色です。まごうことなき血液です。

それ以外にもいろいろと違いがあります。

献血にかかる時間

成分献血:40分~90分
全血献血:10分~15分

成分献血はとった血液から成分を分離する必要があるので、どうしても時間がかかります。
やっている間は何もすることがないので、何か暇つぶしの道具は持っておいた方がいいです。
因みに、片手で操作することになるので、本は微妙です。電子書籍ならありです。
全血献血は結構すぐ終わります。
ソシャゲーなら5周回もすればおつりが出ます。

体に対する負担

成分献血:比較的軽い
全血献血:成分献血よりも重い

人体というものは、赤血球の回復には時間がかかるようです。
成分献血は必要な成分を分離したら、赤血球は体内に戻します。
そのため、全血献血の方が負担が大きくなってしまうのです。
まぁ当然と言えば当然ですね。

次回献血できるまで

成分献血:男女とも2週間後の同じ曜日から可能
全血献血:男性は12週間後、女性は16週間後の同じ曜日から可能(次回が成分献血ならば男女とも8週間後の同じ曜日から可能)
※200ml献血の場合は、男女とも4週間後の同じ曜日から可能

負担が異なるので、次回できるまでの日数にも違いが出てきます。
というか、2週間って結構短いですよね。

年間の回数

成分献血:血小板成分献血1回を2回分に換算して血漿成分献血と合計で24回以内
全血献血:男性3回以内 女性2回以内
※200ml献血の場合は、男性6回以内 女性4回以内

全血献血の場合はかなり回数に制限があるのです。

バラエティーパックに再会する戦略

以上を踏まえて、中卒お父ちゃんとしてはバラエティーパックと再会するか、また、さらなる夢を包み込んだバラエティーパックを見つけるにはどうすればよいかを考察する必要があるのです。
前述のとおり、献血ルームはバラエティーパックの気配がしません。
ということは、野良献血に出向くべきなのですが、全血献血になってしまうので年に3回、次回できるまで12週間という制限があります。
さらに、献血ルームにも“もしかしたら”バラエティーパックを越える超常の「遺物」が存在するかもしれないのです。
結論とすると、野良献血を軸に余裕がある時期は成分献血で献血ルーム巡りとなります。
すばらしい!バラエティーパックは中卒お父ちゃんの手に!
え?前回バラエティーパック出したところだけ行けばいいじゃないかですって?
そんな考えでは巨大な縦穴の冒険に挑めませんよ!

献血の都市伝説

かなりあいまいな記憶なのですが、以前献血に関する都市伝説のようなものを耳にしたのです。
曰く、採取された血液は有効期限が4日間しかないためほとんどが破棄される、というものだったと記憶しております。
その時は、ほへ~、そうなんだ~、と聞いていたのですが、まぁこの際だしちょっと調べてみたのです。

まず、そもそもで有効期限はどの程度なのでしょうか。
日本赤十字社のWEBサイトによると、赤血球製剤の有効期限は21日間、血小板製剤は4日間だそうです。
つまり、全血献血は21日間、成分献血は4日間ということです。
なんだかこの都市伝説は、この二つをごっちゃにしているように思います。

献血された血液ってどうなるの?

では次に採取された血液が何に使われているかということです。
この都市伝説が言いたいのは、「確かに血液を用意しとかなきゃいけないけれど、大量の輸血が必要なことなんて稀でしょ。だからほとんどが無駄になるんだよ。」ということだと思います。
確かに医療の現場だけに絞れば、毎日のように輸血が必要な人が大量に来院するというのは、ちょっと考えられないようにも思います。
WEBサイトによると、医療の現場はもちろんですが、このように書いております。

輸血の有効性や安全性の向上のための研究や安全な輸血のための検査試薬製造等に有効に活用しています。さらに、国の指導の下、他の研究機関との共同研究にも使用しています。

色々研究にも使っているから無駄になってないよー。ということです。
一安心です。
ただ、

しかし、残念ながら上記以外の血液は感染性医療廃棄物として適切な管理のもとに処理しています。

まぁ、そりゃしょうがないっすよね。
でも、いろいろと世間の役には立っているようなので何よりです。
中卒お父ちゃんとしては、さらなるプレゼントの強化を願うばかりなのであります。

アイデアのつくり方

古今東西、人が思いつかないようなアイデアをポンポン思いつく天才がおります。
そんなアイデアマンになってみたい!一攫千金とはいかなくても、人があっと驚くようなアイデアを披露してみたい!とお考えの方もいらっしゃると思います。
もちろん、中卒お父ちゃんもそんなアイデアマンになってみたいのです。

というわけで、今回はアイデアのつくり方についてお伝えしたいと思います。あ、ちゃんと本に書いてあるやつっす!中卒お父ちゃんの思い付きじゃないっすよ!
参考にさせていただいた本はジェームス・Wヤングのその名も「アイデアのつくり方」。題名がストレート!

ジェームス・Wヤングは、アメリカ最大の広告代理店・トンプソン社の常任最高顧問、アメリカ広告代業協会の会長などを歴任。広告審議会の設立者で元チェアマン。
広告業の男がアイデアの作り方とはこれ如何に、とお思いかもしれませんが、実に明快に「アイデアを作る方程式」について書いてあるのです。

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アイデアを生む5つの段階

いきなりですが、アイデアを生むには5つの段階があります。

第一:とにかく資料とか情報を集める。普段から様々なものに興味を持つ

そこ、そりゃそうだろとか言わない。
でもまぁそりゃそうですよね。まずはかき集められるだけの情報を収集しなければならないのです。
ただ、著書にはこんな風に書かれているのです

これは至極単純明瞭な真理に過ぎないと諸君は驚かれるにちがいない。にもかかわらず実際にはこの第一段階がどんなに無視されているか、これまた驚くばかりである。

そう、どうしてもアイデアを思いつくというと、何か聞かれたりしたときにぱっとすぐ返すように思いつく、と考えがちですが、そんなことはないのです。
そもそもで土台がなければ何にもならないのです。
さらに、集めただけでもアイデアは出てこないのです。
ここから第四段階に飛ぶこともないのです。

第二:考えて考えて考え抜く

材料がそろったら、とにかく考え抜く!
アイデアとは既存の要素の組み合わせとのことです。
とにかく組み合わせたり、下から見たり、上から見たり、ひっくり返してみたりと、とにかく考え抜くことが重要なのです。
どれくらい考えればよいか?ですか・・・。絶望するくらいだそうです。まぁ、「もうこれ無理じゃね???まじでもーやだやだやだ!!!」って外に出て叫びたくなるくらいでしょうか。

第三:好きなことして過ごそう

限界まで考え抜いたら、あとは熟成させるのです。
食べ物もよく噛んで飲み込んだら、後はじっくり消化します。
そのような感じで、好きなことをしてボケーとするのがいいそうです。
因みに、同じような記述が外山滋比古の「思考の生理学」にもあるのです。

これまた結構古い本なのですが、本屋さんに通っている方ならば一度は目にしたことがあると思うのです。
1986年の本なのですが、いまだに八重洲ブックセンターとかで平積みされてたりするのです。
この本をなんとなーくで手にした中卒お父ちゃんは見る目があるのです!エッヘン!

第四:アイデアが湧いて出てくるのだぜ!

その日は突然やってきます。朝歯を磨いている時、愛犬の散歩の最中、浮気現場に踏み込まれ逃走している時、いつかはわかりません。
今まで全く解けなかったパズルがすっと解けるように、アイデアが舞い降りてくるのです。
「エウレカ!」

第五:アイデアを実際の世界に落とし込む

実をいうと、たとえ第四段階までもっていっても、この第五段階が待っているのです。
そう、実際にアイデアを形にする段階です。
ジェームス・Wヤングはここで忍耐と実際性が必要になると言っています。
加えて、胸にしまい込まないこと、理解ある人々の批判を仰ぐことが重要だそうです。

以上がアイデアのつくり方を終わります。

やれるもんならやってみろ

「ジェームス・Wヤングさんや、こんな秘伝のような手法を本に書いて大丈夫?」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
大丈夫だそうです。ジェームス・Wヤングは著書の中でこんなことを言っているのです。

「第一は、この公式は、説明すればごく簡単なので、これを聞いたところで実際に信用する人はまず僅かしかいないということ。第二は、説明は簡単至極だが実際にこれを実行するとなると最も困難な種類の知能労働が必要なので、この公式を手に入れたといっても誰もがこれを使いこなすというわけにはいかないということである。
だからこの公式は、大いに吹聴したからと言って私がくらしをたてている市場にアイデアマンの供給過多が起こるというような実際上の危惧はまずない」

要するに、「真似られるもんならばやってみれば?できればだけどね。」って言っているのです。かっこよすぎ!抱いて!

著書「アイデアのつくり方」について

この「アイデアのつくり方」ですが、驚くことに全部で102ページしかありません。そのうえ文字がでかい!
さらに、本文は62ページであとは「解説」と「訳者あとがき」なのです。その比率おおよそ6:4!
本文だけならば本当に20分くらいで読めます。是非ご一読あれ。
帯の文句も洒落ているのです。「60分で読めるけれど一生あなたを離さない本」

中卒お父ちゃんはこの本を使って数々のアイデアを生み出すのです!いつの日か!!!

セレックは悪者なのか?

皆さま、歯の健康には気を付けていらっしゃいますでしょうか。
成人の80%が歯周病に罹患していたり、歯周病菌が心臓病や認知症とも関係していたりと、お口の中の健康は全身の健康と密接な関係があると言われております。
そんな大事な口腔内を治療する歯医者さん、どう選べばいいんの???という疑問は、多くの方がお持ちだと思います。
中卒お父ちゃんは、仕事柄そういう記事があるとどうしても読んでみたくなってしまうのです。

そんなある日、いい歯医者さんを見つける方法についての記事をnoteで見かけたのであります。
内容はとてもはっきりとした指標が示されていて、一つの考え方としてはとてもためになるものだったのであります。
ただ一点、どーしても気になることがあって、中卒底辺学歴のお父ちゃんが僭越ながら一言申し上げたいと思った次第なのであります。
その記事の中には、セレックをはじめとした光学印象は極めて精度が悪く適合・マージン(ピッタリ合うかどうかの事です)が悪いと書かれておりました。
もちろん、自分のような不勉強野郎がご意見を申し上げるのはおこがましいのですが、ご一読いただけると恐悦至極なのであります。

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セレックとは

はじめに、セレックとは何ぞという話です。
セレック(CEREC)とはシロナ社が開発した、CADCAMを使用してセラミックを加工するシステムの製品の名前です。
すごくざっくり言ってしまうと、「3Dプリンター」といったところでしょうか。
通常の3Dプリンターが樹脂などを盛っていくタイプならば、セレックは「ブロックを歯の形に削っていく3Dプリンター」といった感じです。
実際の治療の流れとしては、

1.むし歯を削る
2.削った個所をスキャナーで読み取る
3.読み取ったデータをもとにパソコン上でセラミックのデザインをする
4.ブロックを削りだす
5.削ったむし歯の箇所に装着

といった感じです。
治療箇所にもよりますが、早ければ全工程を1時間かからず終わらせることができます。

セレックの精度は悪いのか?

セレックの精度に関しましては、「ハードのバージョン」と「どうしても越えられない壁」があります。
まずハードのバージョンなのですが、初代はそれはそれはひどかったようです。
これはお話しさせていただいた歯科医師・歯科技工士ともに、口をそろえておっしゃっているので、恐らく間違いないでしょう。
新しい物好きで勉強熱心な先生(新しい技術をどん欲に吸収しようとしている)ほど、初代に手を出して見切りをつけてしまった可能性は高いように思います。
因みに、初代はスキャンの前に口腔内に粉(チューインガムについている粉のようなもの)を吹きかけてスキャンしていたそうです。
それで精度の低いものができてしまうのならば、そりゃダメっ子の烙印を押されてもしょうがないのです。

そんなセレックもバージョンを更新し、精度もかなり向上しています。
Omnicamというバージョン以降ならば、通常の治療に耐えうる精度を持っているようです。
因みに粉は吹きかけません。

次に、「どうしても越えられない壁」は、削る際のバーの太さ問題です。
セレックは、固定されたブロックを複数のバーで削って形を整えます。
そのため、「バーの太さより細い溝」は削ることができません。
つまり、削る際のバーの太さより細かい作業は行えないというハード上の欠点があるのです。
これは現状でも改善されていません。

ここで出てくるのが、歯科技工士という国家資格を持った職人さんの存在です。
え?歯科技工士って誰だって?ですよね・・・知りませんよね・・・。

歯科技工士と歯科技工所

歯科技工士とは、補綴物(むし歯を削った後に装着する物)を作る職人さんの事です。
歯医者さんに関係する仕事をしていたりしないと、「え?補綴物って歯医者さんが作ってるんじゃないの?」とおっしゃる方が多いのですが、補綴物は歯科技工士が作っています(ごく稀に歯科医師が作っている場合もあります。かなりの凝り性の方です。それか技工料が・・・ゲフンゲフン)
家に例えると、土台を作るのが歯科医師で上物を作るのが歯科技工士といった感じです。
つまり、歯科技工士は歯の形に関してはプロフェッショナルといえると思います。
そんな職人である歯科技工士さんが仕上げを行うことで、セレックで削りだしたセラミックをより高い精度のものにすることができるのです。

では、セレックを使用しない、通常の補綴物ができるまでの工程はどのような流れなのでしょうか。
歯科医院によって多少の差はあると思いますが、「型」を取って歯科技工所へ外注することが多いと言えます。
型を歯科技工所に送り、そこで補綴物を作成し、歯科医院に送り返し、患者さんに装着するといった流れになります。
セレックと比較すると数日程度の時間がかかってしまうことがわかると思います。

もちろん、院内に技工所がありそこで完結する歯科医院もありますが、それだけのスペースと職人を抱えなければいけません。
院内に技工所がある歯科医院は少数派だと言えます。

歯科技工所でも使われている光学印象

では、歯科技工所ではどのように作業が行われているのでしょう。
歯科技工所では送られた型をスキャンして、パソコン上でデザインし、ブロック(歯科技工所の場合は一度にいくつもの補綴物を削り出すので円盤のような形をしている)から削り出します。
そうです、結局歯科技工所でもセレックと同じ光学印象という技術を使用しているのです。
もちろん、すべての歯科技工所で同様の作業をしていると断言はできません。
昔ながらのセラミックを一から盛っていく手法を採用している歯科技工所さんもいらっしゃるとは思います。
ただし、補綴物のプロフェッショナルである歯科技工士がそろっている歯科技工所でも、光学印象を導入していて問題がないと判断されているのです。

セレックを選ぶときの注意点

以上のことを踏まえて申し上げさせていただくと、「セレックをはじめとした光学印象を導入している医院=選んではいけない歯科医院」というのは、いささか早計ではないかと思うのです。
もちろん、「セレックの精度は悪いのか?」で書いた問題点をクリアしていない歯科医院は注意が必要だと思います。
スキャン後にセレックから提案される歯の形から、歯科技工士がしっかりとデザインをし、削り出された補綴物をさらに仕上げる必要があります。
セレックが提案した形をそのまま削り出し、仕上げも何もしていないで装着しようとしたら、そりゃ問題あります。
しかし、セレックをツールの一つとして利用し、仕上げをしっかりと行い、時間という対価を提供している歯科医院もあることをご理解いただきたいのです。

・Omnicam以上のバージョン
・歯科技工士が院内にいる

この記事公開時の中卒お父ちゃんの意見になりますが、この2点をクリアできていればよいと考えております。

で?歯医者さんってどう選べばいいんだよ!!!

中卒お父ちゃんの意見としては、「まず自分の状態をよく知ること」のように思います。
実は中卒お父ちゃんは今までむし歯になったことがありません。
さらに、20年間くらいはほとんど歯みがきもしていませんでした(今はするようになってますよ)。
たまりにたまった歯石を取ってもらった後、水を飲んだ時にあまりにもしみるので「やぶ医者に削られた!!!」と思っていたほどです。
それに対して、歯のことで本当に悩んでいらっしゃる方もいます。
歯周病で歯がない、口臭がひどい、むし歯で歯がボロボロetc・・・
仮に「いい歯医者さん」という人がいて、中卒お父ちゃんと他の悩みを持っている人が相談に行ったとしましょう。
その「いい歯医者さん」からしてみれば、中卒お父ちゃんのような存在は「いや俺のとこじゃなくて近くの歯医者で適当にクリーニングしてもらえよ!」となると思います。
さらに、歯科医師も職人さんでそれぞれ考え方が異なります。
たとえるならば、「相手を倒す格闘技」というジャンルは一緒でも「空手」と「ボクシング」くらい考え方が違ったりします。
インプラントと聞くと「お金儲けのためにどこの歯科医院でもやっているんだ!」とお考えの方々もいらっしゃるかもしれませんが、そもそもでその様な外科処置は行わない方針という歯科医院もあったりします。

そこで、「まず自分の状態をよく知ること」が重要になってきます。
現状分かっている情報から、少なくとも3医院くらいのサイトを読み込んで、治療法をある程度把握するのが良いと思います。
そのうえで、歯科医院に相談しに行くのが良いでしょう。
で、その際に「リスクとリカバリーの方法を提案してくれる歯科医院」がいいように思っています。
「この場合は、Aという治療とBという治療がある。Aの場合はαとβというリスクがある。αが発生した際はこのようにリカバリーする。」といった説明をしっかりと行ってくれる医院が良いと思います。
その説明を受けて、ご自身が納得する歯科医院で治療を受けるのが良いと思うのです。
noteの記事でもあったように、残念ながら治療結果が出るのは数十年後ということもあります。
現状では、ご自身が納得して、「ここまでやったのだから、たとえ失敗してもしょうがない」と思えるように準備するのが良いのではないでしょうか。

因みに、中卒お父ちゃんとしては「総合歯科」といったジャンルの歯科医院が出てきてくれないかなと思っていたりします。
その歯科医院は「専門的にこのジャンル」というものではなく「網羅的に幅広いジャンル」の知識があって、「あなたの場合は、甲歯科医院でこの治療を受けて、次に乙歯科医院でこの治療を受けるのがいいよ」といった感じの提案型歯科医院です。
まぁそこでも中卒お父ちゃんは「いや俺のとこじゃなくて近くの歯医者で適当にクリーニングしてもらえよ!」って言われそうですが・・・。

まぁ、完全にポジショントークになってしまうのですがね・・・。
あ、シロナの回し者じゃないっすよ。