日本の森林は減少しているのか

昨今、世界的に森林面積が減少しているとよく耳にします。
今後の人類にとって森林をはじめとした自然を守り、継続可能な社会を構築することは至上命題とも言えます。
だがしかし、東京でも地方と呼ばれている地域に引っ越し、月に数回は出張している中卒お父ちゃんは思うのです、「日本って森おおくね?どこの山を見ても滅茶苦茶木が生えてない?本当に減少してるの?」と。
というわけで、今回は日本の森林事情についてお伝えしたいのです。

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世界の森林面積の減少

中卒お父ちゃんの小さいころ、「熱帯雨林の森林は毎日東京ドーム〇〇個分減少しているのです。」と教えられていました。
その頃は、大人になった頃にはまともに呼吸もできなくなるのではないかと漫然とした不安を抱いていたものです。

では、現状どの程度減少しているのでしょうか、というか本当に減少しているのか?
ということで、林野庁のデータを引っ張ってくるのです。
こういう時にソースがはっきりしていないと、上司のワンツーが飛んでくるのです。

https://www.rinya.maff.go.jp/j/kaigai/attach/pdf/index-2.pdf

この資料によると、昨今減少のスピードは落ちてきているけれど、減少傾向であることは変わっていないようです。

日本でも減少しているのか?

では、日本でも森林は減少しているのでしょうか。
ここでも林野庁のデータを持ってくるのです。
たとえ林野庁が作った図でも、なぜか自分の手で作り直さないと上司の左ボディーがさく裂です。

なんということでしょう。50年の月日を重ねてもほとんど変化がありません。匠もびっくりです。

では、その中身はどうでしょう。
つまり、森林蓄積の状況です。
「森林蓄積」とは、「森林を構成する樹木の幹の体積のこと」です。
専門用語にはしっかりと説明を付け、かつ、自分自身の口で説明できないと上司の強烈な右ローがめり込みます。ミスターパーフェクトの対角線攻撃でKO確実です。

なんということでしょう。50年の月日を重ねて順調に成長しています。これなら匠も一安心です。

そうです。まとめると、森林面積はほとんど変わっていないけれど、木はしっかりと成長している(特に人工林が)といえるのです。

一応ソースもどうぞ

https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/keikaku/attach/pdf/181016-2.pdf

かつての山はどうだったのか

しかし、私達は「日本国内でも都市化が進み、森林が伐採され、動物さんたちの住処がなくなっている。人間のエゴがー。」というイメージがあると思います。
実はこのイメージ、明治時代の影響がかなり強いと言えるのです。
まずは時代を江戸時代まで戻しましょう。
石油燃料が登場する以前です。
その頃の燃料は何かというと、もちろん木材です。
住宅はもちろん、窯で陶器を作成する、また、塩を作るため等、様々な場面で大量の木材が消費されていました。
そのため、人間が住むエリアの近くのいわゆる里山はほとんどがはげ山だったのであります。
「おいおい、おまえはタイムトラベラーか」と言われそうですが、証拠もございます。
一例で言いますと、東海道五十三次の絵を思い浮かべていただきたいのです。
ほとんどがチョコっと松らしい木が生えているだけで、山ははげ山です。
「いやいや、なんか生えてるじゃん」とおっしゃったあなた、それは草です。木ではありません。

それでも信じられない方は、後ほどご紹介する参考図書「森林飽和」に掲載されている、山梨県甲府市塩山の写真を見ることをおすすめします。
まごうことなきはげ山です。つるっつるです。生えているのは一本のヒョロヒョロの木です。はげです。あまり連発すると上司の頭突きがめり込みます。もう反則です。

明治時代にはそのピークを迎え、各地で洪水が発生するなど、様々な問題が発生しました。
そこで、当時の政府は森林を保護する政策を進め、さらに、戦後は植林を進めることにより森林は回復傾向に向かったのです。
冒頭のイメージは、この時のイメージ戦略がそのまま残ったのではないかと思われるのです。

回復した森林

植林により森林は回復!よっしゃ!これからは木材売るんだぜー!大儲け!

とはならなかったのです。
理由としては、石油製品が使用されるようになったこと、また、外国から安価な木材が輸入されるようになったことが挙げられます。
人の手を入れてしっかりとメンテナンスすることを前提に植林をしたのですが、儲からないのならば意味がない、ということで森林は放置されてしまったのであります。
その結果、森林、特に人工林が回復というか、回復しすぎてしまったのであります。
それが何を意味するかというと、人工林が奥山(里山と比較して奥地ということ、野生動物が生息するくらいの奥地)化してしまったのです。
昨今、山の動物が人里に下りてくるニュースをよく耳にしますが、あれはこの影響も考えられるのです。
最近だと東京の国立駅の前をイノシシが走ってましたからね。

誰だよ「人間が動物さん達の餌場を侵略したからだー!人間のエゴがー!」とか言ってたやつは!

森林は二酸化炭素を減らすのか

ここで少し話は変わりますが、本当に森林は二酸化炭素を減らすのでしょうか。
「いやいや、光合成するじゃん!いくら中卒でもそれぐらいは知ってるだろ。」とおっしゃったあなた、はい、大丈夫です。
光合成は小学生で勉強するので大丈夫です。守備範囲です。上司のとどめのチョッピングライトにはドラゴンフィッシュブローで反撃です。
では、本当に二酸化炭素を減らすのかです。
実は、成長しきった森林が二酸化炭素を減らすかは微妙なところがあります。
成長しきった森林では、落葉や倒木が地面を埋め尽くします。
その落葉や倒木は微生物によって分解されますが、その時に大量の二酸化炭素を発生させてしまいます。
そのため、二酸化炭素の吸収量と放出量が一致してしまうのです。

では、二酸化炭素の吸収量の方が上回るのはどんな時なのでしょうか。
それは、成長途中の森林です、そう、まさに昭和から平成、令和にかけての日本の森林なのであります。
誰も予測してなかっただろうけど、すごいぞ日本!

森林を活用しよう

ここまで申し上げた通り、現在日本の森林はとても良い状態だと言えるのです。
あとは、しっかりとした手入れが必要なのです。
で、なんでこんなこと調べたかなのですが、何とか一発当てられないかな!と!
だって、なんかすごいチャンスありそうじゃないっすか!
こんな時こそ、アイデアのつくり方を活用なのです。
まずは一時情報を集めて・・・・・。いつの日かひっくり返してやるのです!

【今回の参考図書】

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