ゲンちゃん腸閉塞になる

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

無事ケツの穴の場所が確定したゲンちゃん、寝返りも思い出しコロコロ転っていました。ゲンちゃんの場合、本人からみて右側にのみ寝返りをします。うつ伏せになっても元に戻れないので、「元に戻せ!」と訴えてきたら仰向けに戻す永久ループの日々です。
中卒お父ちゃんの家系は、絶壁頭を代々受け継いでいたりします。その中でもゲンちゃんはトップクラスの絶壁頭を持っています。そのうえ少し歪んでいるので、自然と右側を見てしまいます。左側に寝返る日はいつになるのか、全く見当もつきません。

そんなゲンちゃんが、腸閉塞で緊急入院したお話をします。

腸閉塞とは

腸閉塞とは、大腸や小腸が何かしらの原因で狭く(またはふさがる)なり腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が阻害される病気です。消化物がスムーズに腸内を移動できなくなるので、早急な治療が必要になります。原因としては主に、腫瘍などで腸内が狭くなる場合と腸がねじれて起こる場合等があるようです。

ゲンちゃんの症状はどうだったか

ゲンちゃんの場合は、夜2回ミルクを吐いてしまいました。そのうえ、緑がかった黄色い液体まで吐いてしまったのです。後でわかったのですが、これは胆汁だったと思われます。
中卒お父ちゃんたちはもちろんパニックです。とはいえこの時点では「腸閉塞」の「ち」の字も出てきません。そう、そんなところまで想像がつかないのです。胃腸炎か前の週に娘がかかった風邪がうつったのではないか、なんてことを考えていました。
とはいえ、緊急を要するかもしれないということで近くの大きめな病院に連絡です。というのも、近くの小児科は夜間は受け付けていなくて、ゲンちゃんの通っている病院は車で1時間ほどかかるからであります。一応その大きめな病院で見てもらうことになり、妻が夜中にベビーカーを押して病院に向かいます。完全に不審者です。これでベビーカーの中が空っぽだったら、新手の妖怪発見です。都市伝説待ったなしです。え?お前が行けって?はい、そうなのですがその時は完全に酔っぱらっていてポンコツモードでした。「体力を回復させることも重要!」とかほざいて布団にINです。本当にすみません。

結局その病院では様子見ということになってしまったのですが、翌朝明らかにおかしい点が出ていました。何と、うんこ製造機なのにうんこがほとんど製造されていないのです。さらに、ゲンちゃんの場合よくおならをします。そのため、一晩経つと人工肛門のパウチがパンパンに膨れ上がっていることが多いのです。それがぺしゃんこで全く膨らんでいないのです。あの癖になるおならのにおいが嗅げないなんて!!!!!!

朝近くの小児科が開いたらそっちに行こうと考えていた妻ですが、あまりにもおかしいので通っている病院に救急で診てもらうことにします。この判断が滅茶苦茶正しかったのです。妻GJ!!!

検査を受けた結果、腸閉塞と診断され緊急入院&緊急手術です。前回退院から二週間でまた入院という、ゲンちゃん的にどっちが本当の家か分からなくなるのではという事態発生です。

因みに、ゲンちゃんの場合は腸がねじれていたパターンのようです。さらに教科書にはないパターンでねじれていたそうで、後日ドクターから造影剤で腸を撮影したいというお願いをされました。ゲンちゃんの腸がいつの日かどこかの学会で発表されるかもしれないと思うと、中卒お父ちゃんは感無量であります。

今回の事を踏まえた教訓

今回様々な経験をして得た教訓をお伝えしたいのです。もし何かのご参考になりましたら、それはとっても嬉しいなって

吐いてても便通が大丈夫ならば胃腸炎を疑おう

腸閉塞の執刀を担当されたドクターとお話しできる機会を頂戴したのですが、その時に「またこんなことあったらどうすればいいの?」という質問をしたのであります。ゲンちゃんの通っている病院はなかなかでかい病院だったりします。言ってしまえば、ただの胃腸炎で行くところでもないのです。で、どのように判断すればよいかですが、便通がない、または極度に少ない場合はすぐ来てくれということでした。小さい子って胃腸炎になりやすいですしね。

ダウン症や鎖肛には「そもそも対応していない病院」がある

病院と言っても、すべての病院が何でも対応できるわけではありません。ダウン症や鎖肛の場合、そもそもで断っているという病院が少なくありません。今回妻が夜に診てもらった病院ですが、ダウン症や鎖肛の子は受付けていなかったようです。そのため、診てくれたドクターも「よくわからん」という結論に至ってしまった面もあるように思います。
まぁ、妻の話ではかなりおっとりしたタイプの先生で、なんだかはっきりと言わないドクターだったようです。普段怒りの矛先を中卒お父ちゃんにしか向けない妻が、「適当なこと言いやがって!!!苦情のメール送ってやる!!!!」と憤怒の表情を見せていたのは内緒です。ただ、事前にどういう病院なのか、自分の子供は診てもらえるのかはしっかりと調べておいた方が良いかと思います。

事前に紹介状を書いておいてもらおう

ダウン症や鎖肛の子供の場合、そもそもで診てもらえない可能性があるということとに加え、病院側からしたら「カルテも何もないのに分かるわけねぇだろ!!!」というのもごもっともだと思います。そこで、お守り替わりでもいいので担当の先生に事前に紹介状を書いておいてもらうのもお勧めです。すぐにかかりつけの病院に行けない事態って結構ありそうですからね。

とまぁ、何とか無事に手術を終えたゲンちゃん。実はしっかり娘から病気を移されていて(コロナじゃないよ)、個室をあてがわれます。他の子どもに移ったら大変ですしね。このまま無事回復するのかと思ったのですがさらに事件が発生します。次回、「ゲンちゃん退院が延長される」に続きます。