ゲンちゃんストーマ奮闘記1

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

無事退院し、実家に戻ったゲンちゃん。外の物音や娘の叫び声、中卒お父ちゃんの放屁の音と今までにない音に驚きの毎日です。中卒お父ちゃんの奥様は、「GCUの音ってYoutubeにないのかな?」とか言ってます。正常に狂ってますね、はい。ちなみにGCUの音は、赤ちゃんにつながっている機器の音で、たまに血中酸素濃度が落ちたり心拍が早くなった時に流れる「ピーピー」という音です。そのあとに看護師さんの「はーい大丈夫でーす」という声が続きます。そんなマニアックな音源・・・・・ないよね、うん、このネット世界ならありそうで怖い。

ゲンちゃん人工肛門手術を受けるでもお伝えしたように、ゲンちゃんは鎖肛のため人工肛門です。ストーマというやつであります。誰でもトイレなる多目的トイレにあるシャワーみたいなやつは、成人のストーマを洗う用です。決して髪を洗ったりしてはいけません。

ストーマの場合、オムツはおしっこ用となります。そのため、替える頻度は激減します。最近のおむつの性能は半端じゃありません。子育て経験のある方ならわかると思いますが、生まれたばかりの赤ちゃんは正真正銘うんこ製造機です。一日8回とかおむつを替えます。さっき替えたばかりなのにオムツが茶色くなっていて、特殊な領域展開に巻き込まれたのかと自分を疑った経験は少なくありません。

ところがどっこい、ストーマならばウンチはストーマに出ます。やっほい!領域から抜け出した・・・・と思いきや、そんなうまい話はありません。はい。ご想像通りです。漏れるんですよね。ストーマは基本的には強力なテープのようなものでおなかにくっついています。これを中2日ほどで交換するのですが、時間がかかるとそのテープがはがれてきたりします。あ、あとウンチを出す出口はあるのですが、マジックテープでふさぐような感じです。このマジックテープは「絶対に」閉まっていることを確認してください。指差し確認重要です。一度は閉め忘れてウンチの滝を見ることになるかもしれませんが、めげないでください。

というわけで、現状でのストーマ対策です。

  • ある程度こまめにストーマの中をきれいにする(水分を抜く、はがれる主な原因は水分の可能性大)
  • ストーマを貼った後に手で2~3分程度温める
  • マジックテープは絶対に2回以上締まっているか確認する
  • ストーマの上に大き目のオムツを付ける(娘のオムツを使用、オムツを二重にするということ)

ストーマをきれいにするといっても、毎回中を拭いていては結構負担になります。そこで、使用済みのオムツにウンチを流し出してしまうというのが良いかと思います。その際、ペットシート等を使用すればシーツなども汚れる恐れがありません。あれ???ストーマの方が普通のオムツより大変な気がしてきたぞ・・・。

恐らくこれからも色々トラブルは発生することでしょう。現状ではまぁこれが最適かなと。ちなみにこの頃は「ダウン症だから」ということはほとんど感じません。というか、普通の赤ちゃんと変わらない感じですね。

ゲンちゃん退院する

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

毎日ミルクを元気に飲み、どんどん体重が重くなるゲンちゃん。
とうとう退院の日を迎えたのであります。4月26日から6月3日まで入院しており、実に一か月以上になります。いやはやよく頑張った。
流石に生後一か月の赤ちゃんを電車に乗せるのも気が引けるので、車でお迎えに上がります。カーシェアって本当にいいサービスですよね。
娘のチャイルドシートを赤ちゃん仕様に変更し、いざ出発です。カーシェアだとチャイルドシートの取り付けレベルがぐんぐん上がります。

退院時のゲンちゃん、この時の体重は約3600グラムです。一時期2400グラムまで下がったので、1.5倍になっています。1ヶ月で体重1.5倍って・・・・。
お見送りをしてくれる看護師さん達にお礼を言って、病室を後にします。看護師さん達には感謝感激であります。夜勤とか滅茶苦茶大変そうですよね。
まぁ、NICUやGCUの一日の料金を見て、目玉が飛び出そうになったのは内緒です。健康保険って大事ですよね。因みに中卒お父ちゃんの住んでいる地域は、子供の医療費が無料です。これは本当に助かった。

お外に出たゲンちゃんは、明らかに様子がおかしく周りをキョロキョロしています。そりゃそうですよね、いつも病室にいたのでほとんど変わらない光景だったのに、情報量が多すぎです。
車に乗るころには情報過多でおねんねです。

帰る車の中から、中卒お父ちゃんの妻はデレデレモードです、にやけています、「ふへwwwふへwww」とか言っています、きもいです。
おうちに帰ってからも妻のモードは変わりません。今ならとびっきりの秘密をばらしても大丈夫な気がします。そんなものはないのですが。

お家でミルクをあげるのは、もちろん両親の仕事です。とはいえ、GCUの大合唱を見てきた者たちです。面構えが違います。多少泣いていても「はいはい、今から作るからねー」という感じです。娘の時はもっと焦っていた気がするんですがね。
この時のゲンちゃんは、ミルクが欲しいとき、抱っこしてほしいとき、飽きたときくらいにしか泣きません。背中スイッチはあるようですが、そこまで過敏でもないようです。
もちろんこれから成長すれば色々とトラブルが発生することでしょう。

ダウン症の子はどうしても成長が遅れてしまうそうです。なので、このゲンちゃん成長期もゆっくりと更新していく所存です。

ゲンちゃんレクター博士になる

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

ミルクアレルギーのトラブルも乗り越え、順調に体重を増やし始めたゲンちゃん。
このころでは3,000グラムを超えていよいよ退院が見えてきます。
ただ、ゲンちゃんの場合は事情が事情なので入院期間は他の赤ちゃんたちより長いようです。
他の赤ちゃんたちは、恐らく低体重の子がほとんどのようです。
なので、ゲンちゃんは他の子と比べると明らかにデカい!
まさに牢名主、お局さん、江戸川先輩といった感じです。

そんなある日、いつものように妻が面会に行きます。
その時の光景がこれです。

まさに羊たちの沈黙のハンニバル・レクター博士!!!
加えておきますが、このベッド、バインバイン揺れています。さらに、黙らせるための音楽も流れております。
こんなの笑うしかないでしょ!!!

因みになんでこんな格好かというと、大きい病院とはいえ「看護師さんの数 = 赤ちゃんの数」ではありません。
圧倒的に赤ちゃんの数の方が多いのです。
ゲンちゃんGCUにお引越しでもお伝えしましたが、ミルクを欲しがる時間が重なると赤ちゃんたちが大合唱を始めます。
おおよそではありますが、一人の赤ちゃんがミルクを飲み終わるのに20~30分かかります。
その間は、看護師さん一人が赤ちゃん一人とマンツーマンです。
そりゃ何人かは我慢してもらうしかないっすよね。
さらにゲンちゃんはおしゃぶりを口に入れても落としてしまうので、レクター博士スタイルとなっております。

この時中卒お父ちゃんが面会に行っていたら、腹を抱えて笑ってしまったかもしれません。危ない危ない。
笑い転げる父親、冷たい目で見ている看護師さん、揺れるレクター博士、こんな事態になっていたら流石に後日ゲンちゃんにぶっ飛ばされそうなのです!
本当にすいません。

というわけで、次回ゲンちゃん退院するに続きます。