ゲンちゃん人工肛門手術を受ける

皆様記憶力はいい方でしょうか。
残念ながら、中卒お父ちゃんはかなり忘れっぽく決して記憶力がいい方ではありません。
そこで、なるべく覚えているうちにゲンちゃんが生まれたときのことを成長期に記そうと考えた次第であります。
今のゲンちゃんの成長に追いつくまでは、比較的更新頻度が高くなると思います。

前回のブログでもお伝えしましたように、ゲンちゃんは鎖肛という大腸が肛門までつながっていない状態で生まれました。
>>前回の記事はこちら
うんこが出荷できない!!!というわけで生まれてすぐに総合病院に転院です。
今回は、その時の中卒お父ちゃんの動きを中心に書きたいと思います。

ゲンちゃんの生まれたタイミングですが、なかなかどうして空気の読めない野郎だなと思ったのです。
というのも、娘(4歳)の幼稚園でコロナ陽性者が出たのです。
そのため幼稚園が休みになった日に妻が出産のため入院、その次の日に爆誕という流れです。
「娘を幼稚園に預けられないので、仕事とか大変だなー」とか漠然と考えていたところにこの所業です。
因みに予定日の約1か月前です。
貴様!!!!図ったな!!!!

生まれたのは朝8時前後ですぐに緊急搬送されたのですが、親への手術の説明があるので搬送先の病院に来てほしいとの連絡がありました。
ただ連絡があったのは昼の12時、で、13時までに来てくれとのこと。
何なんだ!!!!誘拐事件か!!!

娘を義理の祖父祖母の家に預けて、いざ出発なのです。
この時ほど義理の祖父祖母の家が近くて良かったと思ったことはありません。

何とか13時に病院についたのですが、そこから5時間手術の説明開始なのであります。
「説明にそんなにかからないだろ。」とお思いのあなた、チッチッチッ、あまいのです。
単純に手術と言っても、色々な科の先生が関係してきます。
外科の先生、麻酔の先生、小児の先生、etc
当たり前ですが、それぞれの先生が忙しく働かれています。
そのため、先生を待つのに30分とか1時間とかかかります。
そのあとしっかりとわかりやすく説明をしていただけます(本当にわかりやすいのです)。
5時間なんてあっという間なのです。
ただ、中卒お父ちゃんの脳のキャパは完全にオーバーです。

ひたすら説明&同意書サイン祭りを堪能し、やっとこさ保育器の中の我が子と対面です。
ですが、非日常の体験をしすぎてなんだかハイな気分になってしまうのです。
「なんかお前明日いきなり手術なんだって、がんばれよ~」みたいなノリです。
もちろん、中卒お父ちゃんも同意書にサインする要員として参加します。

手術内容としては、人工肛門を付けるというものです。
人工肛門の事はストーマと言いますが、人によってはストマって言っている人もいます。
鎖肛の治療は大雑把に言うと、とりあえず人工肛門でうんこが出るようにする→成長したら肛門を作る→人工肛門を外す、といった流れになります。
しばらく人工肛門で過ごすと聞いて、「あれ?じゃあオムツいらないんじゃない?」と思われたあなた、中卒お父ちゃんも思いました。
ところがどっこいおしっこは通常通り出ます。
なので、オムツはオムツで必要です。
因みに、人工肛門はおへその位置に作ります。
こうすると傷が目立たないとのこと、いやはやご配慮感謝いたします。

翌日3時間以上の手術を乗り越え、無事成功です。
ただ、同意書サイン要員の中卒お父ちゃんはただ座っているわけにはいきません。
パソコン相手に一生懸命仕事をこなします。
ドラマとかで手術室の前でうろうろしている描写とかありますが、あんなことやってられません。
神様にお祈りの前に、飯の種を作らねばならんのです。世知辛いね!!!!

手術が成功したゲンちゃんは、そのままNICUの保育器行きです。
因みに、NICUとはNeonatal Intensive Care Unitの略で新生児のための集中治療室です。
もちろんではありますが、感染対策は万全です。
入口に肘まで洗える洗面台が8台ほど、こちらで毎回しっかり手を肘まで洗います。
が、それだけではありません。部屋に入ったらもう一回肘まで手洗いです。30秒しっかりゴシゴシしましょう。
さらにさらに、赤ちゃんに触るときにはアルコール消毒です。ウイルスたちの悲痛な叫びが聞こえてきます。
とどめに最後に出るときにも肘まで洗います。もう完全にライフはゼロです。
因みに面会時間は朝9時~夜9時までなので、忙しい人にもお優しい設定となっております。

ここまでが生まれて2日間の出来事です。
いや、本当に波乱万丈ですよね。

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