中卒お父ちゃん的シリコンバレーバンク破綻について

2023年3月10日金曜日、シリコンバレーバンクが経営破綻したというニュースが舞い込んでまいりました。もちろん、中卒おとうちゃん的には「何それ美味しいの?」状態です。ただ、齢40を超えてようやく「色々知っていると理解できて面白いっぽい」ということも学んでおります。今回は、耳学問ではありますが中卒おとうちゃん的にどんなことが起こったのかご説明したいと思います。なので、間違っていることがあれば、バンバン突っ込みを入れていただけるとそれはとっても嬉しいなって・・・。

シリコンバレーバンクはなぜ経営破綻したのか

では、まず何故経営破綻したのかですが、主な原因は「取付騒ぎが起きたから」のようです。取付騒ぎとは、特定の金融機関等の信用不安により、一度に多数の預金者が預金を引出そうとすることです。日本だと、1927年に起きた昭和恐慌が例に挙げられます。ただ、中卒おとうちゃん的には「なんで預けてあるお金を引落したらだめなの?」となります。

実は、金融機関は預かった預金をそのまま持っているということはありません。そりゃそうです。預かったお金を後生大事に預かっているだけではご飯が食べられません。様々な形で運用します。つまり、「預金されたお金と同額のお金はすぐに用意できない」ということです。極端なことを言えば「どんな金融機関でも預金者全員がその気になれば経営破綻に追い込める」とも言えます。

閑話休題。昭和恐慌とは違い、自宅からパソコン・スマホでポチっとなで預金を動かせます。考えられないようなスピードで預金を動かしたいという要求が届いたのは、想像に難くないのです。

なぜ取付騒ぎが起きたのか

次に、なぜ取付騒ぎが起きたかなのですが、シリコンバレーバンクの決算報告で債務超過が起きていることが公表されたということと、その情報をもとに「シリコンバレーバンクやばいから早く預金を別に移した方がいいんやで」という情報が一気に広まったからのようです。こちらに関しては、元マイクロソフトの中島聡さんのVoicyが詳しかったりします。会社の役員で、その会社がシリコンバレーバンクを利用していたという、当事者が話してくれている面白い内容なのです。優雅に海を泳いでいたら突然「今すぐ会議をしたい」と連絡があり、水着姿でWEB会議に参加したそうです。それぐらい急だったってことですよね。

https://voicy.jp/channel/2627/490340

なんで債務超過になったん?

まず、ベンチャーキャピタルから出資されるような会社は、「シリコンバレーバンクに口座を作る」という流れになっていたようです。そのため、そもそもで預金が一気に膨らんだそうです。さらにその預金を主に「債権」に投資していたようです。まず、その債権の価値が下がったことが挙げられます。さらに、主に預金していた会社が高い金利で資金調達することを避け「預金」で運転資金を回し始めたことも挙げられます。

つまり、預金していた会社が、給与の支払いなどを預金で行うようになります。シリコンバレーバンクはその穴埋めに投資していた債券を売り、大損ぶっこいたことがばれたといった流れのようです。なぜ債務超過になったかという主な原因は、あまりにも偏った運用をしていたからのようです。

え?なんで金利が上がると債権の価値が下がるんだぜ?

皆様も耳にしたことがあると思いますが、アメリカでは景気の過熱を冷ますために最近金利が上がっています。実は、中卒お父ちゃんはこの部分が全く理解できていなかったのです。なぜ金利が上がると債権の価値が下がるのかということです。いやいや、普通に考えれば、10,000円券のようなものが10年後に5%上乗せで帰ってくるよりも10%上乗せの方がいいじゃん、と考えていたのです。ところがどっこいそうではない。

債権の考え方は、「10年後に10,000円がもらえる権利」のようなもののようです。そのため、金利が5%ならば「その権利売りたいの、うん、9,500円で買ってやるよ」となるようです。つまり、金利が10%に上がれば当然「その権利売りたいの、うん、9,000円で買ってやるよ」となります。「本体価格は上下するけれど、10年後に10,000円がもらえる権利」と言えば分かりやすいかもしれません。もちろん、途中で売らなければしっかり10,000円がもらえるのですが、資金繰りが悪くなったら売るしかないですよね。

まとめると、

1.シリコンバレーバンクは巨額の預金を手に入れた!
2.おっしゃ!預かった預金全部債券で回すぜ!
3.金利がめっちゃ上がって債権の価値暴落
4.預金者が運転資金を預金で支払い始める
5.やっべ!金足んないじゃん!債券売るぜ!
6.めっちゃ債務超過ということがばれて取付騒ぎに発展
7.オワタ\(^o^)/

となりなす(もちろん、全額債権ではないと思う・・・)。

まぁ何が言いたいかというと、リスク分散って大切ですよね、というしごく当たり前のお話でした。もちろん、中卒お父ちゃんの耳学問なので、間違っているところが多数見受けられると思います。どうか、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

ゲンちゃんのお食事事情

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

以前、「ゲンちゃん前進する」で申し上げたように、ゲンちゃんは基本何でもバクバク食べます。今回は、そんなゲンちゃんの食事事情をお伝えできればと思います。

まずゲンちゃんですが、まだ歯は生えていません。そのため、何を食べさせるにしてもドロドロの状態にしなければなりません。大きな粒などがあると、器用に口から出します。もちろん、出てきた固まりはスプーンでつぶしてお口にダンクシュートです。ところがどっこいこの「ドロドロの状態にする」というのがなかなかどうして大変だったりします。

ゲンちゃんの食事は、基本的にすべて中卒お父ちゃんの妻が家で作っております。ある程度の分量を作り冷凍保存して、日々のゲンちゃんの食事となります。主な調理方法は下記のとおりです。

【おかゆ】
5合炊きの炊飯器にお米2合と水1350ミリリットルを入れ、おかゆモードで炊きます。その後ブレンダーでドロドロにします。

【キャベツ・玉ねぎ・大根・リンゴ】
包丁で適当に切り、鍋で茹でます(レンジでも可)。その後ブレンダーでドロドロにします。

【のり】
ちぎってお湯でふやかせます。その後ひたすらすりこ木でつぶします。

【ひき肉】
レンジでチンします。その後ひたすらすりこ木でつぶします。

【鯖缶・ニシン缶・ツナ缶】
ひたすらすりこ木でつぶします。

お分かりいただけただろうか。ブレンダーとすりこ木でひたすら細かくするという、無我の境地に到達できる修行となっております。中卒お父ちゃんも上記すべてをいっぺんに作るという修行をしました。熱を持ってきたブレンダーを片手に、頼むから壊れないでくれと願ったのはいい思い出です。そういえば、コンロ3つとも使うってことほとんどないですよね。

これらの完成品をジップロック的な物に入れ、冷凍保存をします。因みに、固まった時に厚みにむらがあると後で割り辛くなるので注意しましょう。特にキャベツ・玉ねぎ・大根は、大きめのジップロックになるべく均等になるように寝かせてあげると幸せになれます。

この中で何が一番厄介かというと、おかゆです。実はゲンちゃんかなりの量を食べます。5合炊きの炊飯器で作られたおかゆは、4日間でゲンちゃんの胃袋に消えていきます。何とか作っても一週間持たないのです。つまり、週末にまとめて一週間分という手法が取れません。週末に2回しするか、平日に1回作る必要があります。お前は関取か!!!

「ならば市販の離乳食を買えばよいのでは?」とおっしゃる方もいるかと存じます。ところがどっこい、ゲンちゃんの月齢だと歯が生えている子がほとんどです。そんため、月齢で合わせた食事だと粒が大きくて食べてもらえません。では月齢を下げた食事は?となると思いますが、ゲンちゃんの食べる量が多く非経済的です。さらに水分が多くあまり食べてくれないなど、ゲンちゃんならではの苦労があったりします。まぁでも食事事情は健常児の方々でも苦労しますよね。

そんなゲンちゃんですが、最近食事の時に自分の足を触るようになりました。赤ちゃんって自分の足のことを認識していなくて、触ったりして初めて「あ、これ俺の足なのね。」と理解するそうです。少しずつでも成長しているのです。

ではでは、食事前のゲンちゃんでさよならです。

ゲンちゃん療育センターでちやほやされる

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

皆様、「療育」という言葉をご存じでしょうか。ダウン症の子供の場合、どうしても発達が健常児と比較してゆっくり進みます。そんな成長がゆっくりのお子様が将来自立できるように、運動などのプログラムが用意されているのです。医療機関や教育機関などがそれぞれ連携しながら、一人ひとりのお子様の特性に合わせたトレーニングを行ってくれる、何とも心強いシステムなのであります。

もちろん、ゲンちゃんも療育プログラムを受けております(施設によっては、3歳以上からというところもあるようです)。主に妻がゲンちゃんと施設に行き、理学療法士さんが1時間ほど運動のプログラムを行ってくれます。その際に、自宅でも行うプログラムも教えてもらえます。膝を曲げた状態で左右に開き、お尻が浮くように持ち上げるという運動もその理学療法士さんが教えてくれました。腹筋が鍛えられるとのことですが、見ている方は間違いなく「ほんまかいな・・・」と思うことでしょう。はい。中卒お父ちゃんも同じ気持ちです。ただ、プロが言うことなのでしっかりと従います。

そんなゲンちゃんですが、実際に施設で療育プログラムを受けているときはどうかというと、めちゃくちゃちやほやされています。というか、何をやっても褒められます。おもちゃをつかんで叩きつけても、「すごいすごい」と褒められています。理学療法士さんが女性ということも間違いなく関係していると思われます。ゲンちゃんデレデレです。完全に懐柔されています。ちょろいもんです。

そんな療育の成果なのか、なんとゲンちゃんがテーブルの上のめんつゆの入った茶碗をひっくり返したではありませんか。ちょうど中卒お父ちゃんの妻がゲンちゃんを抱えて椅子に座っていたため、手を伸ばせば茶碗に手が届く距離にいたようです。普通の赤ちゃんならば、「何やってんのも~」となりそうなところですが、ゲンちゃんの場合は違います。妻も中卒お父ちゃんも「す・・・すげーーーーー!!!!倒した!倒した!茶碗倒したぞこいつ。すごい!天才だ!」と大興奮です。ダウン症あるあるなのでしょうか。健常児では味わえない喜びをかみしめております。テーブルはめんつゆでびしょびしょです。

最近は足も積極的にバタバタするようになったゲンちゃん。いやはや、一週間だけでも相当成長するものなんですね。

それでは、前回の「ゲンちゃん前進する」よりもさらに成長したゲンちゃんでさよならです。

ゲンちゃん前進する

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

何でも黙って食べていたゲンちゃんですが、最近好き嫌いが出てきたようです。以前もなぜか枝豆のペーストは嫌がったのですが、最近は玉子も追加されたようです。なんてこったい、これでは味盲が中卒おとうちゃん一人になってしまうではないか。でも基本的には何でもバクバク食べてくれます。今後は嫌いなものリストになにも追加されないことを願います。

ダウン症の赤ちゃんだけでなく健常児の赤ちゃんを育てている方は、我が子がいつ動けるようになるのかワクワクドキドキの日々を過ごしているのではないでしょうか。ズリバイをするのが平均より少しでも早ければ、「うちの子は天才じゃないのか」と思ったりするものです。そう、あなたのことですよ。

もちろん、中卒お父ちゃんも例外ではありません。ゲンちゃんが4か月で寝返りをした時(ゲンちゃんのお姉ちゃんとほぼ変わらない)には「こいつは天才に違いない!間違いない!ぶっちぎりだ!1歳のころには歩き回り、2歳のころには走り回り、幼稚園の健常児を蹴散らし、小学校・中学校ではクラスでナンバーワンをひた走り、ゆくゆくは初のダウン症選手としてパラリンピックではなくオリンピックで金メダルや!!!「お父さん、どのように育てたらゲンちゃんのような天才が生まれるのですか?」とかインタビューされたらどうしよう!グヘヘヘヘ。」などと考えたものです。はい。現状のゲンちゃんは、目指せズリバイです(健常児ならば、立ったり歩いたりする子もいる時期です)。夢をありがとう。でも、金メダルはあきらめてないんやで。

そんなゲンちゃんですが、うつ伏せ状態で前に進んだのであります。もともとうつ伏せ状態で超信地旋回(※)はできていたゲンちゃんですが、前後の動きはできていなかったのです。そんなゲンちゃんが前進したものだから、妻と中卒お父ちゃんは大騒ぎです。さらにさらに、今回は前進できた決定的瞬間を撮影班が捉えたのです!ご覧ください!

え?これだけかって?いやいやいや、すごく前進してるじゃないですか!グイっと!ほら!ね?そうでしょ!え?わからない?いやもう一回見てください。前進してるでしょ!あとは左手でもできるようになれば、ズリバイマスターであります!行け行けゲンちゃん!人間にとっては小さな一歩だがゲンちゃんにとっては偉大な一歩であります。あ、ダウン症初の宇宙飛行士もいいですね。

それでは、地面から生えるゲンちゃんでお別れです。ではでは~。

※超信地旋回とは、その場で旋回をすることです。車の場合はその場で回ろうとしても構造上できません。前進または後進しながらでないと曲がることができません。対して戦車の場合は、履帯を左右逆方向に動かすことでその場で旋回することができます。

ゲンちゃん心臓の穴がふさがる

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

ダウン症の方の場合、どうしても合併症を持って生まれることが多いといえます。ゲンちゃんの鎖肛もその一つといえます。ただ、ダウン症の場合は心疾患、つまり心臓に何かしらの問題があることが多いようです。実はゲンちゃんもご多分に漏れず心臓に穴が開いておりました。今回はそのお話をさせていただきます。

心臓に穴が開いていて大丈夫なの?

特に医療の知識もない場合、「心臓に穴が開いている」などと聞いた日にはびっくり仰天なのであります。ところがどっこい、「いわゆる健常者の中でも、意外と心臓に穴が開いている人はそれなりの人数いる」そうです。そんな馬鹿なとお思いかと存じ上げますが、まずは心臓のイラストを見てみましょう。こんなイラストを用意しているいらすとやさんってホントすごいですよね。文字は中卒お父ちゃんが入れました。

見てのとおり、心臓は大きく右側の右心房・右心室、左側の左心房・左心室に分かれます。右心房・右心室が全身に酸素を配り終わった血液が集まり、肺に送られます。左心房・左心室はその肺から戻ってきた血液を再び全身に送り届けます。ざっくり言うと、右側は酸素が少ない血液、左側が酸素が多い血液といえます。

それを踏まえ、「心臓のどの位置に穴が開いているか」が重要になってきます。まず、右心室と左心室の間に穴が開いていた場合、何かしら問題が出る可能性が非常に高くなるそうです。右心室、特に左心室は「全身」に血液を送るほどの強い力を持っています。そんな強い力を持っている箇所に穴が開いていると、酸素が少ない血液と多い血液が混ざってしまいます。何かしらの問題が出そうなのは想像に難くないのです。

対して右心房と左心房の間に穴があった場合、意外と何ともないことが多いそうです。心臓といっても全体がドッキンドッキンしているわけではないということでしょう。そこまで大きい穴でなければ、日常生活を普通に送れる方が多いそうです。ここで最初の「健常者の中でもそれなりの人数がいる」につながります。ダウン症の赤ちゃんはしっかりと心臓のエコー検査を行います。ただ、健常者の赤ちゃんの心臓のエコー検査をすることはほぼありません。というか、何かしら問題が出たら検査するという流れになります。つまり、「心臓に穴は開いているけれど、何の問題もなく生きている人は相当数いる」と言えるのです。

え?ソースを出せって?ゲンちゃんの担当医さんに聞いたんだもん!

ゲンちゃんはどうだったか

というわけでゲンちゃんはどうだったかというと、右心房と左心房の間に穴が開いていました。とはいえ、2mmほどの小さい穴であったことと、グッタリして動かないなどの症状もなかったため恐らく問題ないだろうと判断されました。その2mmの穴ですが、約10か月の時をかけ無事ふさがったようです。これで心置きなく心臓に負担をかけられます。

とはいえ、心疾患を持っているダウン症の方は相当数います。苦労しているご両親やご本人の姿を見ると、ゲンちゃんは運がよかったと思う今日この頃です。

乱視の称号を手に入れたよ!

そんなゲンちゃんですが、ずっと受診できていなかった眼科に行きました。そして、無事乱視の称号を得てまいりました。ダウン症の場合、5~6割程度で眼に何かしらの異常があることがあるそうです。さらに、中卒お父ちゃんも嫁も超が付く近眼です。中卒お父ちゃんが裸眼で本を読むとすると、眼から10センチ以上離すともうだめです。全く読めません。眼に何かしら問題が出るのは、ある程度予想済みだったのです。ちなみに中卒お父ちゃんはレーシックを受けて、今では快適ライフを送っております。

それでは、「ひこうき~」を覚えたゲンちゃんでお別れです。本当に少しずつだけど確実に成長するもんなんですね。

ゲンちゃん鼻かぜをひく

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

ぬくぬくと生活した病院とは違い、病原体との戦いも始まったゲンちゃん。お姉ちゃん経由の鼻かぜをもらいました。子供がいる家庭のお家芸、子供から家族全員に風邪がうつるの法則であります。早朝覚醒に加え、「なぜ鼻から息ができないのだ!」という猛烈な訴えをするゲンちゃん、中卒お父ちゃんの嫁のライフがゴリゴリ削られます。ただ、たまにするくしゃみは「ペイン!!!!」です。癒されます。

そこで、まずは鼻づまり解消のため「鼻吸い機」を使います。え?「鼻吸い機」ってなんだですって?そういうものがあるんですよ。ハンディバキュームとでも言えばいいでしょうか。子供の鼻に管を突っ込んで鼻水を吸い取ります。そこで、ゲンちゃんのお顔をもう一度ご覧いただければと思います。

はい。テルマエロマエもびっくりの平たい顔族です。鼻の穴が小さいのです。管が鼻の穴から入り辛いのです。もちろんそんな管を入れることを何事もなく受け入れるほど、ゲンちゃんの肝っ玉は大きくありません。泣き叫ぶのを中卒お父ちゃんが抑え、妻が鼻吸い機で吸引します。ここでのポイントは、「母親が吸引する」です。吸引が終わり泣き叫ぶゲンちゃんを、「中卒お父ちゃん」が抱きしめてあげます。そして、「なんてひどいことをするんだ」という眼で妻を見て、ゲンちゃんの好感度アップを狙います。5回連続で行えば、晴れてゲンちゃんルート確定です。ただ、妻の好感度はダダ下がりです。注意しましょう。

ダウン症の子供ですが、健常児の子供と異なり風邪にかかりやすかったりします。また、「鼻が詰まる」→「鼻水が原因で中耳炎になる」→「中耳炎になったことに気付かず難聴になる」という悪魔のコンボが起きたりします。ダウン症の鼻づまりは油断ならないのです。というわけで、速攻耳鼻科に連れていかれるゲンちゃん。医療体制が充実している日本に感謝感激であります。

耳鼻科で出してもらったシロップ系の薬はまぁいいとして、鼻づまり用に漢方も処方されたゲンちゃん。こんな苦いものどうやって飲ませればいいんやねん的な心配も何のその、バナナに混ぜたら普通にバクバク食べます。こいつ・・・・本当に中卒お父ちゃんと同じ味盲なんだな・・・・。

薬の効果もあり、一週間ほどで完全回復したゲンちゃん。今では風邪をひく前より元気に寝返りしております。今回は何事もなくよかったよかったなのです。

ゲンちゃんInstagramデビューの巻

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

無事退院し家での浣腸生活に移行したゲンちゃん、娘の絶叫と中卒お父ちゃんのいびきに驚きの毎日です。そんなゲンちゃんですが、最近早朝覚醒なる技を覚えたようです。というのも、大体朝5時くらいから起きているようで「うーうー」とか「あーあー」とか叫びます。通常の赤ちゃんならば大泣きしてお母さんを困らせるという感じなのでしょうが、ゲンちゃんは泣きません、ただ叫びます。はい、お母さんが困ることは変わりません。

行き倒れの旅人のようにうつ伏せ状態でゲンちゃんのお腹をポンポンたたく中卒お父ちゃんの妻、そんな慰めなんのその、ゲンちゃんの叫びは止まりません。お手々をバタバタしながら叫び続けます。もちろんそうなれば妻にも限界が来ます。そこで中卒お父ちゃんにバトンタッチであります。

ただ、バトンタッチをしても中卒お父ちゃんにできることはありません。妻がやっていたことと同じようなことを自分の布団でポンポンたたいてあげます。というか中卒お父ちゃんは眠いので、ほぼ叩くことなく眠りの世界に落ちていきます。寝るのはお前じゃない、ゲンちゃんだ。

ゲンちゃんの叫びとバタバタは止まることを知りません。かわいいお手々で中卒お父ちゃんの人中、テンプル、ジョーを的確にヒットさせます。間違いない コイツ・・・中卒お父ちゃんを確実に・・・確実に殺しにきてる!いや、かわいいから許そう、でも眠ってくれ。

そんなゲンちゃんですが、この度Instagramデビューを果たしました。中卒お父ちゃんの妻のポエm・・・・・思いがこもった文章も掲載されております。もしよろしかったら、ぜひともフォローといいねをお願いいたします。

それゆけ!げんたろう
https://www.instagram.com/genchan_0426/

ゲンちゃん人工肛門とさよならの巻【後編】

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

無事人工肛門閉鎖術を乗越えたゲンちゃん、ここからが本当の地獄の始まりです。そう、1週間の絶食です。お水も飲めません。ひたすら点滴で耐え忍びます。さらに、手術後のため傷口の痛みもプラスです。「え?さすがに痛み止めが投与されるでしょ」とお考えのあなた、はい、その通りであります。ただし、通常投与されている以上の痛み止めは、ボタンを押さないと投与されません。そんな面白ボタンを押すのは、なんと、お見舞いに来ている両親です。中卒お父ちゃんにそんなボタンを渡すとか、もうワクワクが止まりません。ゲンちゃんが痛そうに泣いているときに、ボタンを連打していたのは良い思い出です。ちなみに痛み止めはしっかり制御されていて、30分に一回しか投与できないようになっています。ボタンを連打しても全く意味はありません。

ただ、中卒お父ちゃんの妻は手術翌日の泣き叫ぶゲンちゃんを見て「お腹をすかして泣いているんだ!なんてかわいそう。オロローーーンオロローーーン」と自分も半泣き状態だったそうです。いや、早く痛み止めのボタンを押してやってくれ。案の定看護師さんが来て痛み止めのボタンを押したら泣き止んだそうです。意思の疎通って大事だね!

絶食中のゲンちゃんですが、腸液は出ているようです。というか、腸液をしっかり外に出してあげなければいけません。そのため、肛門に管というか、チュッパチャップスの棒のようなものを刺していました。あまり中に入らないように、テーピングを棒にぐるぐる巻いてあります。なんだかアナログで楽しくなってきます。ちなみにこの時は点滴、背中の麻酔の管、尿を排泄する管、肛門のチュッパチャップスと管だらけです。もちろん寝返りなんかできません。

そんな管だらけのゲンちゃんですが、手術の翌日には血の混じったうんちをぶっぱなしました。妻から報告をもらった中卒お父ちゃんも大喜びです。というか、まさか人の肛門からうんちが出て感動する日が来るとは思いませんでした。タイムマシンに乗って過去の自分に「お前は肛門からうんちが出て感動するんだ」と伝えても信じないことでしょう。いや、通報するな、そんな変態が話しかけてきたら。

辛い辛い絶食を乗越えれても、すぐに腹いっぱいのご飯は食べられません。まずは50ミリリットルのミルクを数回、次の日は100ミリリットル、その次の日はミルクを好きなだけ、そして最後に離乳食となります。「ミルクを少ししか飲めないときのゲンちゃんは泣き叫ぶんや!なんてかわいそう。オロローーーンオロローーーン」と泣いていた妻とは裏腹に、ミルクの量が少なくても特に泣かないゲンちゃん、あまり泣かないのはダウン症の影響なんでしょうかね。いろいろ危惧していたのに、かなり順調に回復しました。

危惧していたこととしてお腹の傷が開くのではというものもあったのですが、開いた傷はとても小さく、ガーゼと薬を塗れば大丈夫といったレベルでした。ゲンちゃん最後の最後で再生能力:Dの汚名返上、名誉挽回です。汚名は挽回するものではありません。ちなみに塗る薬の名前は「ゲンタマイシン」です。まるでゲンちゃんのための薬のような名前です。前回も含めてとってもお世話になりました。

なんだなんだありましたが、ひとまず無事退院が決まったゲンちゃん。ここからは、「ゲンちゃんストーマ奮闘記2:ゲンちゃんは鎖肛だよ」でもお伝えしたように、朝と夜に浣腸をしてうんちを一気に出す訓練がスタートです。もちろん、やり方は入院中にレクチャーをしっかり受けます。ただ、退院の前日に中卒お父ちゃんがお見舞いに行った際に、看護師さんがダース単位で浣腸液が入っている箱をニコニコしたご尊顔で渡してきたのです。ま・・・・まさかこれを持って帰れと・・・・。
はい。持って帰りましたよ。40過ぎたおっさんが缶ビール片手に浣腸液の入っている箱を持ち帰る様は、完成された変態としか言いようがありません。いつも「最近職務質問されないんだよねー。たまには声かけてほしいよねー。」とか言って本当にすいません。マジで今だけは職務質問しないでください。本当にすいませんでした。調子に乗っていました。ごめんなさいごめんなさい。

そういえば、ゲンちゃんは元々おとなしいからなのか、病棟の看護師さんに大人気でした。退院の時は看護師さんから「まだいていいんだよー」とか言われていました。仕事中なのにわざわざお別れを言ってくれた方もいらっしゃいました。へーーーーーモテるんだねーーーーーーすごいねーゲンちゃん、え?別に妬んでないっすよ!本当だからね!勘違いしないでよね!!!

 

人工肛門とお別れする前、今ではきれいなおへそがあります。

 

もう管は外れているのですが、寝返りできないように固定されたベストを着ているおゲン

 

退院直前で調子に乗るゲンちゃん

ゲンちゃん人工肛門とさよならの巻【前編】

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

生後約9か月、とうとうこの日がやってまいりました。そう、人工肛門とおさらば、もとい、人工肛門閉鎖術が行われるのです。夢と思い出とブツが詰まっているパウチともお別れです。あまりにも人工肛門がある生活に慣れてしまって、なくなるという実感がわいてきません。正常に狂ってきてますね。

ゲンちゃんのケースでは、まず検査を受けます。手術の数日前に検査するのですが、鼻水が出ていた影響でPCR検査も追加されます。もちろん、はやり病にかかっていたら手術は延期です。結果は「電話がかかってこなければ陰性」と言われているので、妻と中卒お父ちゃんはソワソワする生活を強いられます。まぁ、結果陰性だったのでよかったよかったです。

手術の内容としては、まず人工肛門として出ている腸をお腹からはがします。そして、腸を外に引き出して硬くなった組織を5センチメートルほど切ります・・・・・はい、「腸を引き出します」ホラー映画も裸足で逃げるレベルです。ちなみに切る部分は人工肛門として外に出ていた部分です。そのままだと硬すぎてくっつかないようです。ちょうど口方面につながっている部分2.5センチ、肛門方面につながっている部分2.5センチといった感じのようです。そのうえで、切った部分を縫合し、ぬいぐるみよろしく体内に腸を戻します。最後におへそ部分を縫合して終了です。付け加えると、しっかりおへその形を作ってもらえます。手術が終わったらおへそが無くてツンツルテンになると思ってた妻も一安心です。

時間としては、前後の説明なども含めて4時間ほどが予定されています。ゲンちゃんの場合は4時間半だったので予定通りといった感じです。手術は朝一番の時間だったので、ゲンちゃん以外の赤ちゃんたちもどんどん手術室に運ばれていきます。中卒おとうちゃん的には、なんだかどんどん出荷されているように見えて、頭の中ではドナドナが流れます。ちなみに赤ちゃんたちが手術から戻ってくる時間も比較的集中します。ご両親の「〇〇ちゃんがんばったね~」という声を聴きたければ、13時前後を狙うのがおすすめです。

無事手術を終えることができたゲンちゃんなのですが、担当医の先生から手術前に気になる一言があったのです。曰く、「人工肛門を閉じた後の傷跡には、今までにないほどの雑菌がいる」そうです。そのため、傷口が再度開く可能性が高いというものです。ゲンちゃん退院が延長されるでお伝えしましたように、ゲンちゃんは傷が開いてしまった前科があります。ちなみに、肛門を造る仙骨会陰式鎖肛修復術でも傷が開いていたようです、立派な再犯者です。ステータス「再生能力:D」は伊達ではありません。なんだか嫌な予感がします。

そんなゲンちゃんですが、現在入院中であります。手術後絶食1週間とかいう苦行を乗り越え、少しずつ回復しているようです。その様子は、「ゲンちゃん人工肛門とさよならの巻【後編】」でお伝えします。

 

ゲンちゃん離乳食を召し上がる

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

赤ちゃんは通常生後5~6か月程度で離乳食を開始します。ゲンちゃんも生後6か月前後から少しずつ離乳食を食べ始めます。ちょうど腸閉塞で入院していた時期に開始しています。病院がしっかり作ってくれるから、栄養バランスも万全だね!

ゲンちゃんミルクアレルギーだった」でお伝えしたように、ゲンちゃんはミルク成分を受け付けません。それもあってか、事前にアレルギーの検査をしてもらいます。アレルギーは場合によっては死にもつながる危険性があるのでここは慎重にです。ゲンちゃんはミルク以外のアレルギーはないという結果が出て一安心です。もとい、食べさせるときにあれこれ考えなくていいので親が楽です。

最初は重湯なる「これただのお湯じゃね?」といったところから開始です。スプーンで与えるのですが、果たして飲んでいるのかわからないレベルです。看護師さんにも、「口をつけるくらいでも構いませんよ」とか言われて、「これ儀式なんじゃね?」と思っていたのも今は昔です。

退院してから少しずつ量と濃度(おかゆを7倍がゆから5倍にする等)を増やした今、とにかく食います。スピードこそ遅いですが、スプーンを口の近くにもっていくとほぼ口を開けて食べます。何でも食います。特に好きなのは果物系です。甘いものには目がない感じです。デブ一直線です。

この時活躍したのが、引き出物でもらったブレンダーです。中卒お父ちゃんの嫁が、ひたすらブレンダーで食べ物を細かくして冷凍します。中卒お父ちゃんの任務は、たまに冷凍された食べ物をレンジでチンしてゲンちゃんに与えるだけという簡単なお仕事です。妻には感謝してもしきれません。ブレンダーもそれまで使われたのが2回くらいだったので、大活躍できて満足していることでしょう。

そんなゲンちゃんですが、ただいま人工肛門を閉じるため入院しております。約9か月間苦楽を共にした人工肛門とお別れです。中卒おとうちゃん的にも、あんな面白・・・ゲフンゲフン・・貴重な体験ができ、別れがつらくてしょうがありません。この件については、また後日お伝えできればと思っております。