ゲンちゃん前進する

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

何でも黙って食べていたゲンちゃんですが、最近好き嫌いが出てきたようです。以前もなぜか枝豆のペーストは嫌がったのですが、最近は玉子も追加されたようです。なんてこったい、これでは味盲が中卒おとうちゃん一人になってしまうではないか。でも基本的には何でもバクバク食べてくれます。今後は嫌いなものリストになにも追加されないことを願います。

ダウン症の赤ちゃんだけでなく健常児の赤ちゃんを育てている方は、我が子がいつ動けるようになるのかワクワクドキドキの日々を過ごしているのではないでしょうか。ズリバイをするのが平均より少しでも早ければ、「うちの子は天才じゃないのか」と思ったりするものです。そう、あなたのことですよ。

もちろん、中卒お父ちゃんも例外ではありません。ゲンちゃんが4か月で寝返りをした時(ゲンちゃんのお姉ちゃんとほぼ変わらない)には「こいつは天才に違いない!間違いない!ぶっちぎりだ!1歳のころには歩き回り、2歳のころには走り回り、幼稚園の健常児を蹴散らし、小学校・中学校ではクラスでナンバーワンをひた走り、ゆくゆくは初のダウン症選手としてパラリンピックではなくオリンピックで金メダルや!!!「お父さん、どのように育てたらゲンちゃんのような天才が生まれるのですか?」とかインタビューされたらどうしよう!グヘヘヘヘ。」などと考えたものです。はい。現状のゲンちゃんは、目指せズリバイです(健常児ならば、立ったり歩いたりする子もいる時期です)。夢をありがとう。でも、金メダルはあきらめてないんやで。

そんなゲンちゃんですが、うつ伏せ状態で前に進んだのであります。もともとうつ伏せ状態で超信地旋回(※)はできていたゲンちゃんですが、前後の動きはできていなかったのです。そんなゲンちゃんが前進したものだから、妻と中卒お父ちゃんは大騒ぎです。さらにさらに、今回は前進できた決定的瞬間を撮影班が捉えたのです!ご覧ください!

え?これだけかって?いやいやいや、すごく前進してるじゃないですか!グイっと!ほら!ね?そうでしょ!え?わからない?いやもう一回見てください。前進してるでしょ!あとは左手でもできるようになれば、ズリバイマスターであります!行け行けゲンちゃん!人間にとっては小さな一歩だがゲンちゃんにとっては偉大な一歩であります。あ、ダウン症初の宇宙飛行士もいいですね。

それでは、地面から生えるゲンちゃんでお別れです。ではでは~。

※超信地旋回とは、その場で旋回をすることです。車の場合はその場で回ろうとしても構造上できません。前進または後進しながらでないと曲がることができません。対して戦車の場合は、履帯を左右逆方向に動かすことでその場で旋回することができます。

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