ゲンちゃん満腹感を覚える?

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

絶賛早朝覚醒継続中のゲンちゃん、「あーうー」という雄叫びだけでなくクローゼットのドアに頭をぶつけ続けるという技で家族全員のお目覚めに貢献します。ただ、基本的に5時から6時の間に起こそうとします。うん、あと1時間後にずれれば最適なんですがね。

というわけで、ゲンちゃんと中卒お父ちゃんは寝室を追放されリビングで寝ております。なぜ中卒お父ちゃんかというと、イビキがすごいからです。妻曰く、「工事現場と変わらん」とのことです。なので、眠りを妨げるうるさい族の2名が選ばれたということです。楽園追放です。これで妻と娘は安眠の生活が守られます。一方、5時台にゲンちゃんの満面の笑顔と「あーうー」で起きる中卒お父ちゃんは幸せをかみしめます。アーシアワセダナー・・・・・。

そんなゲンちゃんですが、最近どうも食べるスピードが遅くなっております。まず何といっても、なかなか口を開けてくれなくなりました。スプーンで口の前までおかゆを持っていくのですが、如何せん口を開けません。最初のうちはパクパク食べるのですが、中盤くらいから一気にスピードダウンします。

というわけでここで仮説を立ててみたのです。それが「こいつもしかして満腹感を感じるようになったのでは?」というものです。よくよく考えてみれば、今までパクパク何でも食べていた方が「珍しい状態」だったといえるかと思うのです。確かにスピードは遅かったですが、30分ほどでご飯を完食していたのですから。ある程度食べることによって「あれ?腹いっぱいだな。」と感じ、「いやー、もうちょっとゆっくり食べさせてくださいよー。」となっているのでは!!!まぁあくまで仮説ですが。

もちろん、食べるスピードが遅くなったのはあまり口を開けなくなったことだけではありません。赤ちゃんならばあるあるの、腕ブンブン攻撃を覚えたことも挙げられます。腕をぶんぶん振り回すので、うかつにスプーンを近づけられません。鉄壁のガードではじかれて、空飛ぶおかゆを死んだ目で見つめることになります。そのうえ、ゲンちゃんの場合はたまにスプーンをつかみにきます。確実に成長しているってことだね!

因みに、ゲンちゃんですが2~3回ほど連続して前に進むようになりました。たまにうつぶせの状態からお尻を上げることもあるのですが、「これはハイハイをする日も近い!一気に成長して1歳までにマスターさせるんや!根性や!根性ですべてを解決するんや!」などと焦らないようにじっくりと見守っていく所存であります。

それでは、お姉ちゃんのお菓子で釣られそうになるゲンちゃんでさよならです。ではでは。

中卒お父ちゃん的シリコンバレーバンク破綻について

2023年3月10日金曜日、シリコンバレーバンクが経営破綻したというニュースが舞い込んでまいりました。もちろん、中卒おとうちゃん的には「何それ美味しいの?」状態です。ただ、齢40を超えてようやく「色々知っていると理解できて面白いっぽい」ということも学んでおります。今回は、耳学問ではありますが中卒おとうちゃん的にどんなことが起こったのかご説明したいと思います。なので、間違っていることがあれば、バンバン突っ込みを入れていただけるとそれはとっても嬉しいなって・・・。

シリコンバレーバンクはなぜ経営破綻したのか

では、まず何故経営破綻したのかですが、主な原因は「取付騒ぎが起きたから」のようです。取付騒ぎとは、特定の金融機関等の信用不安により、一度に多数の預金者が預金を引出そうとすることです。日本だと、1927年に起きた昭和恐慌が例に挙げられます。ただ、中卒おとうちゃん的には「なんで預けてあるお金を引落したらだめなの?」となります。

実は、金融機関は預かった預金をそのまま持っているということはありません。そりゃそうです。預かったお金を後生大事に預かっているだけではご飯が食べられません。様々な形で運用します。つまり、「預金されたお金と同額のお金はすぐに用意できない」ということです。極端なことを言えば「どんな金融機関でも預金者全員がその気になれば経営破綻に追い込める」とも言えます。

閑話休題。昭和恐慌とは違い、自宅からパソコン・スマホでポチっとなで預金を動かせます。考えられないようなスピードで預金を動かしたいという要求が届いたのは、想像に難くないのです。

なぜ取付騒ぎが起きたのか

次に、なぜ取付騒ぎが起きたかなのですが、シリコンバレーバンクの決算報告で債務超過が起きていることが公表されたということと、その情報をもとに「シリコンバレーバンクやばいから早く預金を別に移した方がいいんやで」という情報が一気に広まったからのようです。こちらに関しては、元マイクロソフトの中島聡さんのVoicyが詳しかったりします。会社の役員で、その会社がシリコンバレーバンクを利用していたという、当事者が話してくれている面白い内容なのです。優雅に海を泳いでいたら突然「今すぐ会議をしたい」と連絡があり、水着姿でWEB会議に参加したそうです。それぐらい急だったってことですよね。

https://voicy.jp/channel/2627/490340

なんで債務超過になったん?

まず、ベンチャーキャピタルから出資されるような会社は、「シリコンバレーバンクに口座を作る」という流れになっていたようです。そのため、そもそもで預金が一気に膨らんだそうです。さらにその預金を主に「債権」に投資していたようです。まず、その債権の価値が下がったことが挙げられます。さらに、主に預金していた会社が高い金利で資金調達することを避け「預金」で運転資金を回し始めたことも挙げられます。

つまり、預金していた会社が、給与の支払いなどを預金で行うようになります。シリコンバレーバンクはその穴埋めに投資していた債券を売り、大損ぶっこいたことがばれたといった流れのようです。なぜ債務超過になったかという主な原因は、あまりにも偏った運用をしていたからのようです。

え?なんで金利が上がると債権の価値が下がるんだぜ?

皆様も耳にしたことがあると思いますが、アメリカでは景気の過熱を冷ますために最近金利が上がっています。実は、中卒お父ちゃんはこの部分が全く理解できていなかったのです。なぜ金利が上がると債権の価値が下がるのかということです。いやいや、普通に考えれば、10,000円券のようなものが10年後に5%上乗せで帰ってくるよりも10%上乗せの方がいいじゃん、と考えていたのです。ところがどっこいそうではない。

債権の考え方は、「10年後に10,000円がもらえる権利」のようなもののようです。そのため、金利が5%ならば「その権利売りたいの、うん、9,500円で買ってやるよ」となるようです。つまり、金利が10%に上がれば当然「その権利売りたいの、うん、9,000円で買ってやるよ」となります。「本体価格は上下するけれど、10年後に10,000円がもらえる権利」と言えば分かりやすいかもしれません。もちろん、途中で売らなければしっかり10,000円がもらえるのですが、資金繰りが悪くなったら売るしかないですよね。

まとめると、

1.シリコンバレーバンクは巨額の預金を手に入れた!
2.おっしゃ!預かった預金全部債券で回すぜ!
3.金利がめっちゃ上がって債権の価値暴落
4.預金者が運転資金を預金で支払い始める
5.やっべ!金足んないじゃん!債券売るぜ!
6.めっちゃ債務超過ということがばれて取付騒ぎに発展
7.オワタ\(^o^)/

となりなす(もちろん、全額債権ではないと思う・・・)。

まぁ何が言いたいかというと、リスク分散って大切ですよね、というしごく当たり前のお話でした。もちろん、中卒お父ちゃんの耳学問なので、間違っているところが多数見受けられると思います。どうか、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

ゲンちゃんのお食事事情

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

以前、「ゲンちゃん前進する」で申し上げたように、ゲンちゃんは基本何でもバクバク食べます。今回は、そんなゲンちゃんの食事事情をお伝えできればと思います。

まずゲンちゃんですが、まだ歯は生えていません。そのため、何を食べさせるにしてもドロドロの状態にしなければなりません。大きな粒などがあると、器用に口から出します。もちろん、出てきた固まりはスプーンでつぶしてお口にダンクシュートです。ところがどっこいこの「ドロドロの状態にする」というのがなかなかどうして大変だったりします。

ゲンちゃんの食事は、基本的にすべて中卒お父ちゃんの妻が家で作っております。ある程度の分量を作り冷凍保存して、日々のゲンちゃんの食事となります。主な調理方法は下記のとおりです。

【おかゆ】
5合炊きの炊飯器にお米2合と水1350ミリリットルを入れ、おかゆモードで炊きます。その後ブレンダーでドロドロにします。

【キャベツ・玉ねぎ・大根・リンゴ】
包丁で適当に切り、鍋で茹でます(レンジでも可)。その後ブレンダーでドロドロにします。

【のり】
ちぎってお湯でふやかせます。その後ひたすらすりこ木でつぶします。

【ひき肉】
レンジでチンします。その後ひたすらすりこ木でつぶします。

【鯖缶・ニシン缶・ツナ缶】
ひたすらすりこ木でつぶします。

お分かりいただけただろうか。ブレンダーとすりこ木でひたすら細かくするという、無我の境地に到達できる修行となっております。中卒お父ちゃんも上記すべてをいっぺんに作るという修行をしました。熱を持ってきたブレンダーを片手に、頼むから壊れないでくれと願ったのはいい思い出です。そういえば、コンロ3つとも使うってことほとんどないですよね。

これらの完成品をジップロック的な物に入れ、冷凍保存をします。因みに、固まった時に厚みにむらがあると後で割り辛くなるので注意しましょう。特にキャベツ・玉ねぎ・大根は、大きめのジップロックになるべく均等になるように寝かせてあげると幸せになれます。

この中で何が一番厄介かというと、おかゆです。実はゲンちゃんかなりの量を食べます。5合炊きの炊飯器で作られたおかゆは、4日間でゲンちゃんの胃袋に消えていきます。何とか作っても一週間持たないのです。つまり、週末にまとめて一週間分という手法が取れません。週末に2回しするか、平日に1回作る必要があります。お前は関取か!!!

「ならば市販の離乳食を買えばよいのでは?」とおっしゃる方もいるかと存じます。ところがどっこい、ゲンちゃんの月齢だと歯が生えている子がほとんどです。そんため、月齢で合わせた食事だと粒が大きくて食べてもらえません。では月齢を下げた食事は?となると思いますが、ゲンちゃんの食べる量が多く非経済的です。さらに水分が多くあまり食べてくれないなど、ゲンちゃんならではの苦労があったりします。まぁでも食事事情は健常児の方々でも苦労しますよね。

そんなゲンちゃんですが、最近食事の時に自分の足を触るようになりました。赤ちゃんって自分の足のことを認識していなくて、触ったりして初めて「あ、これ俺の足なのね。」と理解するそうです。少しずつでも成長しているのです。

ではでは、食事前のゲンちゃんでさよならです。

ゲンちゃん療育センターでちやほやされる

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

皆様、「療育」という言葉をご存じでしょうか。ダウン症の子供の場合、どうしても発達が健常児と比較してゆっくり進みます。そんな成長がゆっくりのお子様が将来自立できるように、運動などのプログラムが用意されているのです。医療機関や教育機関などがそれぞれ連携しながら、一人ひとりのお子様の特性に合わせたトレーニングを行ってくれる、何とも心強いシステムなのであります。

もちろん、ゲンちゃんも療育プログラムを受けております(施設によっては、3歳以上からというところもあるようです)。主に妻がゲンちゃんと施設に行き、理学療法士さんが1時間ほど運動のプログラムを行ってくれます。その際に、自宅でも行うプログラムも教えてもらえます。膝を曲げた状態で左右に開き、お尻が浮くように持ち上げるという運動もその理学療法士さんが教えてくれました。腹筋が鍛えられるとのことですが、見ている方は間違いなく「ほんまかいな・・・」と思うことでしょう。はい。中卒お父ちゃんも同じ気持ちです。ただ、プロが言うことなのでしっかりと従います。

そんなゲンちゃんですが、実際に施設で療育プログラムを受けているときはどうかというと、めちゃくちゃちやほやされています。というか、何をやっても褒められます。おもちゃをつかんで叩きつけても、「すごいすごい」と褒められています。理学療法士さんが女性ということも間違いなく関係していると思われます。ゲンちゃんデレデレです。完全に懐柔されています。ちょろいもんです。

そんな療育の成果なのか、なんとゲンちゃんがテーブルの上のめんつゆの入った茶碗をひっくり返したではありませんか。ちょうど中卒お父ちゃんの妻がゲンちゃんを抱えて椅子に座っていたため、手を伸ばせば茶碗に手が届く距離にいたようです。普通の赤ちゃんならば、「何やってんのも~」となりそうなところですが、ゲンちゃんの場合は違います。妻も中卒お父ちゃんも「す・・・すげーーーーー!!!!倒した!倒した!茶碗倒したぞこいつ。すごい!天才だ!」と大興奮です。ダウン症あるあるなのでしょうか。健常児では味わえない喜びをかみしめております。テーブルはめんつゆでびしょびしょです。

最近は足も積極的にバタバタするようになったゲンちゃん。いやはや、一週間だけでも相当成長するものなんですね。

それでは、前回の「ゲンちゃん前進する」よりもさらに成長したゲンちゃんでさよならです。

ゲンちゃん前進する

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

何でも黙って食べていたゲンちゃんですが、最近好き嫌いが出てきたようです。以前もなぜか枝豆のペーストは嫌がったのですが、最近は玉子も追加されたようです。なんてこったい、これでは味盲が中卒おとうちゃん一人になってしまうではないか。でも基本的には何でもバクバク食べてくれます。今後は嫌いなものリストになにも追加されないことを願います。

ダウン症の赤ちゃんだけでなく健常児の赤ちゃんを育てている方は、我が子がいつ動けるようになるのかワクワクドキドキの日々を過ごしているのではないでしょうか。ズリバイをするのが平均より少しでも早ければ、「うちの子は天才じゃないのか」と思ったりするものです。そう、あなたのことですよ。

もちろん、中卒お父ちゃんも例外ではありません。ゲンちゃんが4か月で寝返りをした時(ゲンちゃんのお姉ちゃんとほぼ変わらない)には「こいつは天才に違いない!間違いない!ぶっちぎりだ!1歳のころには歩き回り、2歳のころには走り回り、幼稚園の健常児を蹴散らし、小学校・中学校ではクラスでナンバーワンをひた走り、ゆくゆくは初のダウン症選手としてパラリンピックではなくオリンピックで金メダルや!!!「お父さん、どのように育てたらゲンちゃんのような天才が生まれるのですか?」とかインタビューされたらどうしよう!グヘヘヘヘ。」などと考えたものです。はい。現状のゲンちゃんは、目指せズリバイです(健常児ならば、立ったり歩いたりする子もいる時期です)。夢をありがとう。でも、金メダルはあきらめてないんやで。

そんなゲンちゃんですが、うつ伏せ状態で前に進んだのであります。もともとうつ伏せ状態で超信地旋回(※)はできていたゲンちゃんですが、前後の動きはできていなかったのです。そんなゲンちゃんが前進したものだから、妻と中卒お父ちゃんは大騒ぎです。さらにさらに、今回は前進できた決定的瞬間を撮影班が捉えたのです!ご覧ください!

え?これだけかって?いやいやいや、すごく前進してるじゃないですか!グイっと!ほら!ね?そうでしょ!え?わからない?いやもう一回見てください。前進してるでしょ!あとは左手でもできるようになれば、ズリバイマスターであります!行け行けゲンちゃん!人間にとっては小さな一歩だがゲンちゃんにとっては偉大な一歩であります。あ、ダウン症初の宇宙飛行士もいいですね。

それでは、地面から生えるゲンちゃんでお別れです。ではでは~。

※超信地旋回とは、その場で旋回をすることです。車の場合はその場で回ろうとしても構造上できません。前進または後進しながらでないと曲がることができません。対して戦車の場合は、履帯を左右逆方向に動かすことでその場で旋回することができます。