ゲンちゃんミルクアレルギーだった

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

NICUからGCUに移ったゲンちゃん、比較的順調だったにもかかわらず体重が増えないという問題に直面しました。
ミルクはごくごく飲むのに体重が増えないという事態に、お医者さんも不思議顔です。
というわけで、可能性として残されているミルクアレルギーの検査が追加です。

ただ、ミルクアレルギーがひどい場合は、ミルクを飲むと嘔吐するとか便に血が混じるといった症状が出ることがあるようです。
ゲンちゃんにはこのような症状はありませんでした。
唯一、便がちょっと水っぽいかなといった感じです。しかし、このころの赤ちゃんの便は見分けがほとんどつきません。

検査結果が出るまでは、ミルクアレルギー用ミルクというトートロジーここに極まれりといったミルクで対応します。失礼、ミルクアレルギー用ミルクでした。もうよくわからん。
あれ?母乳は?とお考えのあなた、鋭いです。母乳はミルクアレルギーでも基本的に大丈夫だそうです。
ただし、母親が乳製品を摂りすぎると、まれに母乳にアレルギーの成分が混じってしまう可能性もあるそうです。
もちろん、この時も中卒お父ちゃんはせっせと冷凍母乳を病院まで運んでいますが、圧倒的に需要が供給を上回っている状態です。インフレ待ったなしです。
ただ、供給側にもっと出せなど言おうものなら、中卒お父ちゃんがICU送りにされること間違いなしです。
頑張れミルクアレルギー用ミルク!

ミルクアレルギー用ミルクをごくごく飲むゲンちゃん。
これで一安心か、と思ったら看護師さんからある情報が伝えられました。
このミルクアレルギー用ミルク、とんでもなくまずいそうです。赤ちゃんによっては、「ゲボォ!!!!」と吐き出すくらいまずいそうです。ミルクのおいしさはアレルゲンのおいしさだったんだね。
そんなことなど何のその、ゲンちゃんはおいしそうにミルクアレルギー用ミルクを飲みます。よ!味に文句を言わない男はモテるぞ!
中卒お父ちゃんも何を食べてもおいしいと思う自他共に認める味盲です。味盲2号の誕生に血のつながりを感じざるを得ません。

そういえば、有名人は自分のアレルギーの詳細は公言しない方がいいそうです。
なぜならば、心無い人にいたずら目的でアレルギーのある物を食べ物などに混ぜられてしまう可能性があるからだそうです。
ただ、赤ちゃんのミルクアレルギーは高確率で改善するそうなので、問題ないでしょう。
これで大俳優さんになっても問題ないね!

アレルギーの検査には約1週間ほど時間がかかりましたが、はれてミルクアレルギーの称号を手に入れたゲンちゃん。
次回、ゲンちゃんレクター博士になるに続きます。

ゲンちゃんGCUにお引越し

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

無事人工肛門の手術が成功したゲンちゃん、日々面会に行くたびに繋がっているコードの本数が少なくなっていきました。
2本あった点滴のコードが外れ、手術後呼吸を忘れてしまうかもしれないからという理由でつながっていた鼻のコードが外れといった感じです。
そして、約1週間ほどでGCUにお引越しです。
GCUとは、Growing Care Unitのことです。おお!Growingなら読める!英語の勉強の成果です!新生児回復室の事だそうです。

GCUでは保育器ではなく専用のベッド(?)の様な物に寝ています。
なので、抱っこし放題になります。すごいぞゲンちゃん!
ついでに言うと、さすがはGrowingです。元気に泣いている子がいて比較的にぎやかです。
看護師さんが少ない時間に行くとミルクをよこせの大合唱が起きていたりします。
もちろんそんなときには面会に行った中卒お父ちゃんは、ゲンちゃんへのミルクあげ要員として駆り出されます。
「ミルクのあげ方がうまい」などと明らかなよいしょをされ、何とかもおだてりゃというやつです。

今後長い期間お世話になるストーマの交換作業を覚えるのは、退院の条件になっていたりします。
交換作業は2~3日おきに行われるので、事前に面会に行くことを伝えタイミングを合わせる必要があります。
早い時間ならば沐浴もさせてもらえます。
因みにストーマがついている状態でも、全く変わらない洗い方になります。
ゲンちゃんは風呂好きのようで、泣いていても風呂に入れば気持ちよさそうな表情になります。
日本人の風呂好き遺伝子は健在の様であります。

とまぁなんだか順調に事が進んでるなといった感じですが、ここで問題が発生いたします。
そう、ゲンちゃんの体重が増えない問題です。
通常赤ちゃんは生まれた直後は体重が下がり、そのあとは増加する傾向にあります。
ただ、このころのゲンちゃんの体重は約2400グラム、生まれた時が2700グラムなので明らかに絞ってきています。ミルクは飲むのに絞れるって特殊体質か???
というわけで、次回「ゲンちゃんミルクアレルギーだった」に続きます。

WordPressの画像が消えた

WordPressの記事内の画像が表示されない不具合に遭遇しました。
画像のURLにアクセスすると問題なく表示される。
記事のプレビューでは表示されるのに、公開したほうの記事では表示されない。
な・・・・なんじゃこりゃ

結果としては、プラグインのJetpackの機能が影響していたみたいです。
1.Jetpackの設定画面
2.パフォーマンスのタブをクリック
3.「パフォーマンスおよびスピード」の「画像の遅延読み込みを有効にする」をOFFにしたら無事直りました。

よかったよかった。

ゲンちゃん人工肛門手術を受ける

皆様記憶力はいい方でしょうか。
残念ながら、中卒お父ちゃんはかなり忘れっぽく決して記憶力がいい方ではありません。
そこで、なるべく覚えているうちにゲンちゃんが生まれたときのことを成長期に記そうと考えた次第であります。
今のゲンちゃんの成長に追いつくまでは、比較的更新頻度が高くなると思います。

前回のブログでもお伝えしましたように、ゲンちゃんは鎖肛という大腸が肛門までつながっていない状態で生まれました。
>>前回の記事はこちら
うんこが出荷できない!!!というわけで生まれてすぐに総合病院に転院です。
今回は、その時の中卒お父ちゃんの動きを中心に書きたいと思います。

ゲンちゃんの生まれたタイミングですが、なかなかどうして空気の読めない野郎だなと思ったのです。
というのも、娘(4歳)の幼稚園でコロナ陽性者が出たのです。
そのため幼稚園が休みになった日に妻が出産のため入院、その次の日に爆誕という流れです。
「娘を幼稚園に預けられないので、仕事とか大変だなー」とか漠然と考えていたところにこの所業です。
因みに予定日の約1か月前です。
貴様!!!!図ったな!!!!

生まれたのは朝8時前後ですぐに緊急搬送されたのですが、親への手術の説明があるので搬送先の病院に来てほしいとの連絡がありました。
ただ連絡があったのは昼の12時、で、13時までに来てくれとのこと。
何なんだ!!!!誘拐事件か!!!

娘を義理の祖父祖母の家に預けて、いざ出発なのです。
この時ほど義理の祖父祖母の家が近くて良かったと思ったことはありません。

何とか13時に病院についたのですが、そこから5時間手術の説明開始なのであります。
「説明にそんなにかからないだろ。」とお思いのあなた、チッチッチッ、あまいのです。
単純に手術と言っても、色々な科の先生が関係してきます。
外科の先生、麻酔の先生、小児の先生、etc
当たり前ですが、それぞれの先生が忙しく働かれています。
そのため、先生を待つのに30分とか1時間とかかかります。
そのあとしっかりとわかりやすく説明をしていただけます(本当にわかりやすいのです)。
5時間なんてあっという間なのです。
ただ、中卒お父ちゃんの脳のキャパは完全にオーバーです。

ひたすら説明&同意書サイン祭りを堪能し、やっとこさ保育器の中の我が子と対面です。
ですが、非日常の体験をしすぎてなんだかハイな気分になってしまうのです。
「なんかお前明日いきなり手術なんだって、がんばれよ~」みたいなノリです。
もちろん、中卒お父ちゃんも同意書にサインする要員として参加します。

手術内容としては、人工肛門を付けるというものです。
人工肛門の事はストーマと言いますが、人によってはストマって言っている人もいます。
鎖肛の治療は大雑把に言うと、とりあえず人工肛門でうんこが出るようにする→成長したら肛門を作る→人工肛門を外す、といった流れになります。
しばらく人工肛門で過ごすと聞いて、「あれ?じゃあオムツいらないんじゃない?」と思われたあなた、中卒お父ちゃんも思いました。
ところがどっこいおしっこは通常通り出ます。
なので、オムツはオムツで必要です。
因みに、人工肛門はおへその位置に作ります。
こうすると傷が目立たないとのこと、いやはやご配慮感謝いたします。

翌日3時間以上の手術を乗り越え、無事成功です。
ただ、同意書サイン要員の中卒お父ちゃんはただ座っているわけにはいきません。
パソコン相手に一生懸命仕事をこなします。
ドラマとかで手術室の前でうろうろしている描写とかありますが、あんなことやってられません。
神様にお祈りの前に、飯の種を作らねばならんのです。世知辛いね!!!!

手術が成功したゲンちゃんは、そのままNICUの保育器行きです。
因みに、NICUとはNeonatal Intensive Care Unitの略で新生児のための集中治療室です。
もちろんではありますが、感染対策は万全です。
入口に肘まで洗える洗面台が8台ほど、こちらで毎回しっかり手を肘まで洗います。
が、それだけではありません。部屋に入ったらもう一回肘まで手洗いです。30秒しっかりゴシゴシしましょう。
さらにさらに、赤ちゃんに触るときにはアルコール消毒です。ウイルスたちの悲痛な叫びが聞こえてきます。
とどめに最後に出るときにも肘まで洗います。もう完全にライフはゼロです。
因みに面会時間は朝9時~夜9時までなので、忙しい人にもお優しい設定となっております。

ここまでが生まれて2日間の出来事です。
いや、本当に波乱万丈ですよね。

【ゲンちゃん成長期】第二子が生まれたよ【はじまるよー】

2022年4月26日、通称「良いふろの日」中卒お父ちゃんに第二子が生まれたのであります。
体重は2700グラム、生まれた瞬間に大泣きしながらおしっこをするという荒業を披露した男の子であります。
妻も無事で本当によかったよかったという感じであります。
昨今のご時世から出産には立ち会うことができませんでしたが、スマホで撮影された動画が速攻で届くというテクノロジーの進化を感じた次第であります。
娘と動画を見て「すっげー!!!」とか言って大盛り上がりだったのです。
ただ、この時誰一人として気付いていなかったのです、そう、生まれた赤ちゃん(ゲンちゃん)がダウン症だということに。

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ダウン症とは

では、そもそもダウン症とはどのような病気(病気と呼んでよいのか???という感じもしますが)なのでしょうか。
人間はDNAといういわゆる設計図の様な物をもっております。
このDNAが糸状になり折りたたまれて凝縮したものが染色体です。
その染色体は基本的には対になっており、23対で46本の染色体が含まれているのです。
染色体は大きさが異なり、大きい順に並べて1番、2番、3番と続き、22番まで続きます。
あれ?1対足りなくね?と思われた方、その通りです。最後の1対は人間の性別を決定する性染色体1対です。
この21番目の染色体が、本来ならば対で2本の染色体なのに対して、ダウン症は3本の染色体を有しているのです。
この遺伝子的な違いにより、様々な違いが出てきてしまうのです。

では、どのような違いが出るのか。
基本的には、成長がゆっくりになります。
具体的には、通常1歳前後で赤ちゃんは歩き始めますが、それが2歳ぐらいといった感じです。
言語の習得も比較的時間がかかる傾向にある、また、数学的なことは苦手な傾向があるようです。
知能指数は成長しても25~50程度とされています。
小さい頃は病気になると重症化する可能性が高いので、注意が必要です。
また、言葉を選ばなければ、ダウン症は奇形の一種に分類されるため、心臓や消化器系に異常がある場合があります。
寿命に関しては、昔は20歳前後だったそうですが、昨今は医療技術も進み(というより偏見的なものがなくなってきたからかもしれません)60歳前後まで生きられるようです。

ただ、それ以外はいたって普通の人間と同じだそうです。
最近だとしっかりと自立し仕事等をしている方々も多いようです。
中卒お父ちゃん的には、「まぁ成人した人でも掛け算がおぼつかなかったり、分数できない人なんていっぱいいたしな」とか思っています。

ゲンちゃんはどうだったのか

まだ1ヶ月もたっていないのですが、ゲンちゃんはどうだったかというと、鎖肛でした。
What is 鎖肛. といった感じでしょうが、これは、大腸が肛門までつながっていない病気です。
つまり、大便が出ないのです。なんてこったい!!!赤ちゃんと言えばうんこ製造機!これでは製造できても出荷ができないではないか!
因みに、大腸の先が閉じている状態になっているので、うんことガスで腸がパンパンの状態になります。
というわけで、生まれた次の日には人工肛門をつなげる手術をすることになりました。いやはや波乱万丈ですね。

中卒お父ちゃん的にどうだったのか

では、中卒お父ちゃん的にどうだったのか。
実は「ふーん」程度だったのです。おそらく現実に気付いていないだけなのでしょうが、まぁそういうこともあるよねと言った感じです。
むしろ「肛門が無い!」と言われ、「いやいやダウン症云々の前にけつを何とかしろや!!!」というのが最初の感想です。
後で確率を調べたときに、「大花火の1で拾ったメダルを使って1回転でBIGを引く確率より低い。チャンスは1回だけ。」とわかり、なかなかの物持っているなと思っております。
妻に関しては、最初はかなり狼狽えていたようですが、旦那があまりにもいつもと変わらずへらへらしているので、なんだか馬鹿馬鹿しくなってきたようです。
いまでは、「Instagramでも始めるか。」と言っております。中卒お父ちゃん的にはこっちの成長の方に涙がちょちょぎれるのです。

中卒お父ちゃんも、ゲンちゃん成長期として定期的にブログを書こうかと思っております。
というのも、人間の記憶というものはとてもあいまいだと実感しているからであります。
後日読み返して、笑い話にできればなとか思っております。