ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。
皆様、「療育」という言葉をご存じでしょうか。ダウン症の子供の場合、どうしても発達が健常児と比較してゆっくり進みます。そんな成長がゆっくりのお子様が将来自立できるように、運動などのプログラムが用意されているのです。医療機関や教育機関などがそれぞれ連携しながら、一人ひとりのお子様の特性に合わせたトレーニングを行ってくれる、何とも心強いシステムなのであります。
もちろん、ゲンちゃんも療育プログラムを受けております(施設によっては、3歳以上からというところもあるようです)。主に妻がゲンちゃんと施設に行き、理学療法士さんが1時間ほど運動のプログラムを行ってくれます。その際に、自宅でも行うプログラムも教えてもらえます。膝を曲げた状態で左右に開き、お尻が浮くように持ち上げるという運動もその理学療法士さんが教えてくれました。腹筋が鍛えられるとのことですが、見ている方は間違いなく「ほんまかいな・・・」と思うことでしょう。はい。中卒お父ちゃんも同じ気持ちです。ただ、プロが言うことなのでしっかりと従います。
そんなゲンちゃんですが、実際に施設で療育プログラムを受けているときはどうかというと、めちゃくちゃちやほやされています。というか、何をやっても褒められます。おもちゃをつかんで叩きつけても、「すごいすごい」と褒められています。理学療法士さんが女性ということも間違いなく関係していると思われます。ゲンちゃんデレデレです。完全に懐柔されています。ちょろいもんです。
そんな療育の成果なのか、なんとゲンちゃんがテーブルの上のめんつゆの入った茶碗をひっくり返したではありませんか。ちょうど中卒お父ちゃんの妻がゲンちゃんを抱えて椅子に座っていたため、手を伸ばせば茶碗に手が届く距離にいたようです。普通の赤ちゃんならば、「何やってんのも~」となりそうなところですが、ゲンちゃんの場合は違います。妻も中卒お父ちゃんも「す・・・すげーーーーー!!!!倒した!倒した!茶碗倒したぞこいつ。すごい!天才だ!」と大興奮です。ダウン症あるあるなのでしょうか。健常児では味わえない喜びをかみしめております。テーブルはめんつゆでびしょびしょです。
最近は足も積極的にバタバタするようになったゲンちゃん。いやはや、一週間だけでも相当成長するものなんですね。
それでは、前回の「ゲンちゃん前進する」よりもさらに成長したゲンちゃんでさよならです。
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