献血のすすめ

皆様、献血には行ったことがありますでしょうか。
繁華街の駅前等で「血液が足りません~」と呼び掛けられても、華麗にスルーしていませんでしょうか。
昨今はコロナウイルスの影響で外出している人が減り、さらに大規模イベントも自粛しているため献血の量がかなり下がっているようです。
許すまじコロナ!

実は、血液の機能を完全に代替できる人工血液は存在しないそうです。
本当ですよ、日本赤十字社が言ってるんですから。

なぜ献血が必要なのですか?

そのため、献血が必要になるというわけです。

中卒お父ちゃんが何で献血をするのかですって?
そんなのは決まっています、バラエティーパックです。
初めて献血に行った際にもらったバラエティーパック、あのワクワクが忘れられないのです。
ビニール袋の中に駄菓子と料理に使うラップ、小さなティッシュ、さらにどこで買ってきたのかよくわからないカップラーメン、なんと素晴らしい!!!あんなワクワクする物をもらってしまったら、他の場所ではもっといいものもらえるのでは?と考えるのは当然なのであります!
ああバラエティーパック、どうしてあなたはバラエティーパックなの!

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献血バスと献血ルーム

そもそも、中卒お父ちゃんが献血に行った理由は、コロナで暇だったからなのです。
コロナ警察が跋扈する2020年5月、中卒お父ちゃんは家で暇していたのです。
そんな時、「コロナの影響で献血する人が減っている」というニュースを目にして、「んじゃまぁ、行ったことないし」という軽い気持ちで行ってみたのです。
そこで、あのバラエティーパックに出会ってしまったのであります。
今思い返してみれば、中卒お父ちゃんが行ったのは「献血バス」の方だったのです。

献血する場所は、出張して人が集まりそうなところで献血を募集する「献血バス(以下野良献血)」と都市部のビル内等に設置されている「献血ルーム」があります。
後述しますが、野良献血の方がどうしても施設の面で制限があるため、成分献血に対応していません。
献血ルームは選べるジュースの種類が多いとか、アロマや手相占いとかのサービスがあります(場所によって異なります)が、バラエティーパックの気配はしません(でもどこかにはバラエティーパックがあるかも!)。
バラエティーパック狙いの中卒お父ちゃんとしては、それを踏まえた戦略を立てる必要があるのです。

成分献血と全血献血

先程、「成分献血に対応していません」と書きました。
献血には大きく分けて「成分献血」と「全血献血」があります。
成分献血とは、血液を抜いて必要な成分を分離して、残った血液は体に戻すタイプの献血です。
さらに成分献血の中には「血小板成分献血」と「血漿成分献血」があります。
分離された成分は黄色で、なんだか〇しっこみたいです。

それに対して全血献血とは、文字通りそのまんま持っていきます。
200mlと400mlがあるのですが、ほとんど400mlと考えていいです、というか、「200mlは締め切りました」という看板しか見たことがありません。
400mlを推している理由として、輸血した際のショックのリスクを少なくするためということが挙げられます。
血液にも相性というものがあるのか、輸血した際にショックを起こすリスクは存在するようです。
たとえば800mlの輸血が必要な場合、200mlならば4人分の血液が必要です。
400mlならば2人分の血液、つまりリスクを半分にすることができるのです。
因みに、色はもちろん赤色です。まごうことなき血液です。

それ以外にもいろいろと違いがあります。

献血にかかる時間

成分献血:40分~90分
全血献血:10分~15分

成分献血はとった血液から成分を分離する必要があるので、どうしても時間がかかります。
やっている間は何もすることがないので、何か暇つぶしの道具は持っておいた方がいいです。
因みに、片手で操作することになるので、本は微妙です。電子書籍ならありです。
全血献血は結構すぐ終わります。
ソシャゲーなら5周回もすればおつりが出ます。

体に対する負担

成分献血:比較的軽い
全血献血:成分献血よりも重い

人体というものは、赤血球の回復には時間がかかるようです。
成分献血は必要な成分を分離したら、赤血球は体内に戻します。
そのため、全血献血の方が負担が大きくなってしまうのです。
まぁ当然と言えば当然ですね。

次回献血できるまで

成分献血:男女とも2週間後の同じ曜日から可能
全血献血:男性は12週間後、女性は16週間後の同じ曜日から可能(次回が成分献血ならば男女とも8週間後の同じ曜日から可能)
※200ml献血の場合は、男女とも4週間後の同じ曜日から可能

負担が異なるので、次回できるまでの日数にも違いが出てきます。
というか、2週間って結構短いですよね。

年間の回数

成分献血:血小板成分献血1回を2回分に換算して血漿成分献血と合計で24回以内
全血献血:男性3回以内 女性2回以内
※200ml献血の場合は、男性6回以内 女性4回以内

全血献血の場合はかなり回数に制限があるのです。

バラエティーパックに再会する戦略

以上を踏まえて、中卒お父ちゃんとしてはバラエティーパックと再会するか、また、さらなる夢を包み込んだバラエティーパックを見つけるにはどうすればよいかを考察する必要があるのです。
前述のとおり、献血ルームはバラエティーパックの気配がしません。
ということは、野良献血に出向くべきなのですが、全血献血になってしまうので年に3回、次回できるまで12週間という制限があります。
さらに、献血ルームにも“もしかしたら”バラエティーパックを越える超常の「遺物」が存在するかもしれないのです。
結論とすると、野良献血を軸に余裕がある時期は成分献血で献血ルーム巡りとなります。
すばらしい!バラエティーパックは中卒お父ちゃんの手に!
え?前回バラエティーパック出したところだけ行けばいいじゃないかですって?
そんな考えでは巨大な縦穴の冒険に挑めませんよ!

献血の都市伝説

かなりあいまいな記憶なのですが、以前献血に関する都市伝説のようなものを耳にしたのです。
曰く、採取された血液は有効期限が4日間しかないためほとんどが破棄される、というものだったと記憶しております。
その時は、ほへ~、そうなんだ~、と聞いていたのですが、まぁこの際だしちょっと調べてみたのです。

まず、そもそもで有効期限はどの程度なのでしょうか。
日本赤十字社のWEBサイトによると、赤血球製剤の有効期限は21日間、血小板製剤は4日間だそうです。
つまり、全血献血は21日間、成分献血は4日間ということです。
なんだかこの都市伝説は、この二つをごっちゃにしているように思います。

献血された血液ってどうなるの?

では次に採取された血液が何に使われているかということです。
この都市伝説が言いたいのは、「確かに血液を用意しとかなきゃいけないけれど、大量の輸血が必要なことなんて稀でしょ。だからほとんどが無駄になるんだよ。」ということだと思います。
確かに医療の現場だけに絞れば、毎日のように輸血が必要な人が大量に来院するというのは、ちょっと考えられないようにも思います。
WEBサイトによると、医療の現場はもちろんですが、このように書いております。

輸血の有効性や安全性の向上のための研究や安全な輸血のための検査試薬製造等に有効に活用しています。さらに、国の指導の下、他の研究機関との共同研究にも使用しています。

色々研究にも使っているから無駄になってないよー。ということです。
一安心です。
ただ、

しかし、残念ながら上記以外の血液は感染性医療廃棄物として適切な管理のもとに処理しています。

まぁ、そりゃしょうがないっすよね。
でも、いろいろと世間の役には立っているようなので何よりです。
中卒お父ちゃんとしては、さらなるプレゼントの強化を願うばかりなのであります。