ゲンちゃん退院が延長される

ゲンちゃん成長期は、ダウン症のゲンちゃんの成長を見守る成長日記です。

腸閉塞の手術を無事終えたゲンちゃん。しばらくの間はミルクではなく点滴を打つことになりました。ねじれた腸を治したのですからすぐにミルクを飲めないのは当然なのですが、もちろんゲンちゃんは理解しません。「ミルクを飲ませろ!!!」の鳴き声に妻が心を打ちひしがれる日々が続きます。やっと飲めるようになっても、少しずつ元の量に戻すため「なぜもっと飲ませないのだ!!!」とお怒りでした。辛いっすよね。

ただ、当初2週間の入院が必要と言われていたのですが、順調に回復したゲンちゃんは10日目で退院してもいいというお許しが出ました、が、ここは流石ゲンちゃんなのです。退院の直前に傷を確認したところ、傷がふさがっていないことが分かり入院延長が決定しました。実は、腸閉塞の手術の際に切った箇所がパウチの接着部分と被っていたのです。本来ならば接着部分と被ってもいいようです。ただし、どうしても便が漏れることがあり、その際に傷の部分にかかってしまっていたようです。パウチを交換するのも中2日で早めに交換してしまうので、ドクターの確認も遅れてしまったのではと思っています。まぁ迎えに行った妻は、直前で延長を宣告されかなり落ち込んでいたようです・・・・ん?いや、ネタにしてたかな?中卒お父ちゃんの妻も順調に強くなっています。

この日から、パウチの貼り方の難易度が上がります。通常ならば円形の接着面なのですが、それをバームクーヘンのように一部切り取ります。切る量が多いとその部分が弱くなって便が漏れてしまいます。もちろん、傷にかからないように貼るのですが、とにかく傷の部分が接着面と近いのです。さらにパウチを貼るだけではありません。傷の部分にもガーゼを当てテープで止める必要があります。退院後も妻が貼っていたのですが、もう職人芸でした。自他ともに認める不器用な妻がパウチ職人になって、「今のが難しくて、円形で貼れていた時になぜ漏れていたのかわからない」と意味不明なことを言っているのには驚きを隠しきれません。人間って何とかなるんですね。

傷がふさがっていない状態のゲンちゃんの場合、傷口に膿(?)を吸うためにガーゼを当てます。ただし、初めの傷が深かった時には「傷口に綿を入れます」。何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をしているのかわからなかった。だって、そう表現するしかないのです。ドクターがぐいぐい綿を入れるのですが、その姿はまさにぬいぐるみ!巨大版ウーパールーパー人形の誕生です!因みに、ゲンちゃんは泣いたりしないので、痛くはないようです・・・・本当に痛くなかったのかな・・・・あれ・・・・。

とまぁ何だかんだありましたが、今は無事退院し元気に過ごしています。ただ、離乳食が始まった影響なのか若干便秘気味になることがあります。ガスもうんちも出ていないと「また腸閉塞か?」とひやひやする日々を送っております。

こんなゲンちゃんですが、年明けにとうとう「人工肛門を閉じる手術」に挑む予定です。ドクターの話では、その時も点滴で過ごす期間があるそうです。いやはや・・・・何事も起きなければいいんですがね・・・・。

2022年12月15日追記:大卒の妻から「退院は延長じゃなくて延期や!これだから中卒は・・・」というお叱りを受けました。確かにそうですよね。戒めとして、あえて修正は加えないことにしたのです。いつか見返してやるのです!